あらすじ
YouTubeのほうが面白い。もう、オワコンだ。――テレビを取り巻く環境が激変しているが、本当にテレビ番組には、娯楽コンテンツとしての魅力がなくなってしまったのか? 現役放送作家によるテレビ界激動の10年(2012~22年)のバラエティ番組批評。(初出は『読売新聞』夕刊での月一連載)
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Posted by ブクログ
地上波テレビのバラエティ番組から毎月面白かったものを2〜3本ピックアップする読売新聞の連載が書籍化。タイトル通り10年分の記録。テレビ好きの自分には懐かしい内容ばかり。奇しくも1つ目が『クイズ☆タレント名鑑』の最終回から始まっており、10年後もTBS藤井健太郎が『水曜日のダウンタウン』でトップを走り続ける現在への予言・伏線めいたものになっているのも何か示唆的で面白い。前説で断られているようにテレビの正史ではないので「歴史的観点ならこの月にはあれが入ってなきゃダメだ」「あの番組が一度も登場しないのはおかしい!」といった意見もあろうが、それもまた本書の楽しみ方(ちなみに前者は月刊連載の時評という性質上そもそも難しく、むしろ「そうか、番組開始当初はあまり注目されてなかったのか」ぐらいで読むべきかなと)