【感想・ネタバレ】つごもり淡雪そば 冬花の出前草紙のレビュー

有馬美季子

心あたたまる江戸人情料理帖、開幕
母一人、子一人。かじかむ心をほっこり包む、美人女将のおもてなし！

「この子を預かっていただきたいのです」
冬の夜、日本橋本船町の料理屋〈梅乃〉に女が現われて告げた。連れていたのは僅か二歳の男の子。
三年後、齢二十六の女将冬花は、引き取った子の鮎太を自らの手で育て、平穏に暮らしていた。
ところが、冬花が出前を届けたその日に弁当を食べた役者が舞台上で血を吐いて倒れたことから、毒を盛った疑いが〈梅乃〉にかけられ……。

[ブクログ · ★★★☆☆]

梅乃という料理屋を営んでいるのは、前の女将に助けられ育てられた冬花。そして、運命的にある時男の子を託される。
事件が起こり、巡り巡って冬花の出自が明らかに。