【感想・ネタバレ】忍者とは何か 忍法・手裏剣・黒装束のレビュー

あらすじ

歌舞伎、小説、漫画、ゲーム……忍者は、さまざまな作品に登場しえがかれることで、そのイメージを縦横に変化させてきた。その軌跡をたどり、現代の忍者イメージの根源を探る。

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Posted by ブクログ

現実世界での「忍び」、架空の「忍者」を分けて考える。
忍び、忍者に関する記述は、事実と思われていることでも実はかなり虚構であることを、大量の資料を元に論じる。
数々の軍記も、もちろん虚構が混ざる。
しかしそれは書かれた時代の理論や、考え方の反映でもあるので、虚構故に排するという論は間違っているという視点は新奇であった。
楠木正成や真田幸村という、現実に足を置きながら虚構の世界に存在を広げ、且つそれが事実のように後世に上塗りされていく過程。
鳶加藤など、全くの虚構の住人が、現実に存在したかのように伝えられるのは何故か。
忍者、忍術というある意味、ファンタジーとして確立した存在について、物語る。

面白かった。

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2023年06月08日

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