あらすじ
子爵令嬢のミシェルは、実の父に借金のために売られてしまう。
奉公先は『戦場の悪夢』と呼ばれるシュヴァルツ・ガスターギュ将軍邸だった。
心を込めて料理を作り、仕事から帰る彼を出迎える日々。
やがて強面で粗野、しきたりに囚われない彼の優しさがミシェルの生きる糧になっていき――。
「痛い時は痛いと言ってくれ。ミシェルの心に添えるよう」
虐げられ令嬢が最凶のご主人様のもとで掴む、幸福な日々のはじまり。
巻末にはエピローグの直後にこんなドキドキハプニングが……!? 書き下ろしエピソード「エピローグの後で」と、手名町紗帆先生の美麗なカバーイラストの全景を特別収録!
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Posted by ブクログ
何と微笑ましい二人!
そして何故か爆上がりしていく卵の株(笑)
怪物トロルと見間違うほど強面の将軍と、家族に虐げられた挙句に売られた令嬢メイドのほのぼの日常話。
料理やスイーツが美味しそうでもう大変お腹が空く話でもある。
噛み合わなかったり、すれ違う部分もありながら、ゆっくりゆっくり育まれていく二人の温かい日々。
某補佐官ではないけれども、何でこれで付き合ってないんだ二人。
結婚すれば解決するぞと思ってしまうほど。
金銭感覚と一般常識が壊滅的だけれど、甘いものが大好きで面倒見もいい、令嬢メイドを日々大切にする将軍、見た目とそのギャップにやられた。
女性に花をプレゼントすれば喜ぶと聞いてサボテン渡しちゃうような人ですから。
可愛い。
そんな将軍に甘やかされる令嬢メイドさんは、家族に尽くしても認めてもらえなかった日々から、ちょっとしたことで感謝されるし、実家より安心して暮らせる場所を見つけて、幸せいっぱいで平穏な日々を送れるように。
頑張り屋でいい子なんですよ、心の底から幸せを願いたくなるほど。
そんな二人の生活は「二人だけ」の世界でもあるので、まだ閉じられたまま。
勿論そのままでも幸せなのだろうが、将来のためにその閉じられた世界を開く選択を(多分)した二人。
他の人たちとも交流を持って、二人の世界がもっと広がっていけば、更に輝くものになるだろう。
まずは、ちゃんとした家令を見つけるところからかな。
二人の間にほんのり芽生えた無自覚の恋心は、開かれた世界に慣れてから花開くのだろう。
その日が楽しみです。
将軍様がかわいい‼️
実家から売られたも同然な状況だったのに、将軍のお世話をしているうちにお互いに家族のような感じになっていて良かった。最初は食事に対して興味のなかった将軍が卵信者になり、お菓子が大好き😍って場面では笑ってしまった。