あらすじ
北は北海道・網走から南はタイ・バンコクまで! バッティングセンターを訪ね歩き、そのオーナーの生き様を描いた野球民俗学の大著! バッティングセンターはいかにして生まれ、いかにして生き延びてきたのか。国民的スポーツである野球を草の根から支えた謎多き娯楽施設に迫る!
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Posted by ブクログ
少年野球まで野球をやっていて、中学校の仮入部で外周を3周走らされて、それがしんどくて野球を辞めた。
それくらい根性がなくて野球に対する愛着がない自分だけど、25の今まで「ボールを打つ」という感覚が手の中になんとなくあるのは、バッティングセンターのおかげだと思う。
バッティングセンターの場としての存在感はすごくて、1回しか行ったことないようなところでも記憶に残る。
・秋葉原ヨドバシの屋上
・スウィングスタジアム千葉みなと
・歌舞伎町のホストたくさんいるとこ
・君津駅出た近くの坂登ったとこ
・市川コルトンプラザのすぐ近く
・川崎ラウンドワンのスポッチャの上
それぞれ誰と行ったか思い出せるのが嬉しい。
Posted by ブクログ
本書を知ったキッカケは『日刊トロマガ』といって、
ライター北尾トロ氏のメルマガで知った。
北尾氏と本書の著者は仲間だ。
著者は言う。
「バッティングセンターの本を作りたい」
「いいねー!やれよ」とトロ氏が答えた。
その会話から5年位は経って完成したのが本書。
第一章から涙が出てしょうがないし、
決して電車では読めないなあ。
2011年の東北震災で被害にあった人のお話。
気仙沼フェニックスバッティングセンターの代表千葉氏からバッティングセンター(以後BC)を始めた話を聞いた。
震災から2か月後の5月。
気仙沼から2時間の所にある、BCを見つけて少年野球をしている息子瑛太と入った。
震災のうつ状況を吹っ飛ばす程の気分転換ができた。
その時に息子が言った一言で千葉氏はBCを気仙沼に作ることを決めた。
『ねえ。お父さん、BCを作ってよ、僕お父さんに連れていってもらえるからいいけど、打ちたくても行けない友だちがいっぱいいるから』。
その時に『ああ、いいよ』と迷いなく返事をした。
しかし、BCを作るのに、なんと1億円かかることがわかった。
そして、涙の1章のラスト。それは読んでくださいね。
その後、2章では、BCの歴史を勉強したり。
3章では、ボウリング流行とBCの関係を知り。
4章では、BCブーム最盛期のお話で盛り上がり。
5章では、BCが危ない時に、イチロー選手の一言で
救われる話があったり。
6章以降は、新しいBCの時代を感じたりした。
そして、あとがきにて著者はこう締めくくった。
『日本のバッティングセンターは永遠に不滅です。』
本書は、懐かしのバッティングセンターに哀愁を感じる貴方にオススメの本です。