あらすじ
萩原朔太郎、ブレヒト、チェーホフら、文豪たちの作品を漫画化した諸作、詩心と諧謔味に溢れた幻想譚、そして、あっけにとられるナンセンス! その、一筋縄ではいかない不思議な世界を、ご堪能あれ。
武富健治(漫画家)「ぼくが山川兄いの漫画を読みたくてたまらなくなるのは、寝つく前の夜更け、部屋にひとりで、少し心の冴え渡ってきたそんなときだったり。そんな夜でも、ナルミさんに会いたい夜もあれば、半月目のあのコでなくちゃ!という、夜もあって。あやしいあのコや、タコ足のアイツたちが、いっぱいつまった新しい一冊の本が、見知らぬあなたの本棚に入るのは、想像するだけでたまらなくうれしい。この本は、いわば、アナザー・サイド・オブ・山川直人、なのです」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
トーンは使わずに手書きの網線で表現した、描くことにこだわった画風。 話はなんだか70年代を彷彿とさせるが、ノスタルジックなというより、普遍な日常の一コマつうかんじ。 描き込み量と展開する熱量が真逆な落差が癖になる感じか。
Posted by ブクログ
表紙に釣られてジャケ買い。
予想以上に面白かった。ブレヒトの戯曲を原作にした話など、イラストチックな絵と裏腹に純文学的な骨格を備えた作風が気に入った。
Posted by ブクログ
この作品は主人公を宇宙人と見立てて周囲の人々と異なる生活をし、そこから展開される物語を集めた短編集だと思います。自分を特別視し周囲との差異に戸惑い、憎しみ、さらには狂乱したり。物語の中で表現される描写も他の作品よりも異なったものが多く非常に面白いです。普通のマンガに飽きた人にはおすすめします。