あらすじ
旧友・ロブさんを尋ねてジュンタローはアメリカへと飛ぶ!久しぶりの邂逅も温かく出迎えてくれた(台湾旅行に若干の嫉妬はあったが)、そんな旧友のロブさんがジュンタローを案内してくれた場所とは…原子力発電所近くの湖での釣行だった!?危険な匂いがプンプンする場所での釣り、そして現地で出会ったアメリカの象徴とも言えるハンバーガーたち!ファーストフード大国を食べ尽くす…?今回も描き下ろしエピソードを収録して贈るハードグルメリポートコミック第5弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
今回も登場し、青木先生が味わっている料理がどれも美味しそうでした。同時に、青木先生が外国で縁を結んだ友人との交流を含めた旅も楽しそうでした。
この『鍋に弾丸を受けながら』の小ジャンルが、旅系なのか、食系なのか、未だに迷うところですけど、どちらにしたって、人気が出るのも納得だ、と頷けるほど、レベルが高いですよね。
青木先生の旅行に於ける「信念」と言うか「スタンス」がしっかりしていてブレないからこそってのもありますけど、ぶっちゃけ、作画を担当している森山先生の力も大きいな、と私個人では思ってます。
好みはそれぞれなので決めつける事は出来ませんけど、私としては、やはり、男よりも美少女が楽しそうに旅行をしている光景を見る方が愉しめる訳です。例え、長年、二次元を過剰摂取し過ぎて壊れた脳が見(魅)せる幻像であったとしても!!
まぁ、とっくに性癖が歪み切ってしまっていて、今更、ぶっ飛んだ作品を読んでも真っ直ぐには戻れず、却って、捻じれていく私の嗜好はさておき、このアメリカ再訪編と言っても過言ではない(5)が大満足であったのは紛う事なき事実ですから、しっかりとお勧めさせてください。
今更感もありまくりですけど、やっぱり、国内にしろ、国外にしろ、旅の醍醐味は現地の食事を楽しむ事なんでしょうね。
美味しい料理を堪能できる、そこも大事ですけど、マヂで無理じゃなく、頑張れば食べられるってレベルで美味しくない、けど、現地の人間の口には合っていて、真逆の反応になるって食べ物を味わい、それを思い出の一つにするってのも欠かせないのかもしれません。まぁ、青木先生ほど人生経験が豊富ではない私は美味しいものだけ食べられたら十分、いや、美味しいモノしか食べたくないって感じですけど、まだ。
上でも書きましたけど、青木先生が人との絆を大事にしているってのも、この『鍋に弾丸を受けながら』の作品を一つ上のモノにしてる、と私は勝手に感じてました。
根っこの部分が人間嫌いである私は、こうやって、人と関われる青木先生達を疎ましく、もしくは、妬ましく思うって事は無いにしろ、こういう旅が出来たら楽しいだろうし、自分を人間的に成長させるモノも多く得られるんだろうな、と思います。
ぶっちゃけ、この(5)で私が特に衝撃を覚えたのは、色んな「怖い」を集めた巻末描きおろしの「怪談鍋弾袋」な訳ですが、あえて、それを除いて、印象的な回を選ぶのなら、個人的には、《第24話》チーズボーガー(&オバマスタイル)ですね。チーズボーガーの部分も良いんですけど、その前の釣具店。こういう接客をしてくれる店には行ってみたいし、常連になるくらい通いたくなりますね。ホントに人間嫌いか? と言われそうですけど、他人と関わるのが苦手だから、この質の高い接客に快さを覚えるんですよ。
この台詞を引用に選んだのは、そうなんだ、とシンプルに感心したっつーか勉強になったので。
これは日常的に使わんだろって用語や文言でも、やはり、それを使うしかない、それが最もしっくりと来るって状況はあるんでしょうね。
自分が目の前の出来事を「分からない」と、自分で納得するのは健やかに生きていく上で、結構、大事なんじゃないでしょうか。
理解しようとする、その努力は確かに必要ですけど、分からないモノは分からない、と割り切るしかない時はあるんです、人生。
無理に理解しようとすれば、余計に事態を悪化させます。
悪化し過ぎて手の施しようが無くなってしまうくらいなら、こうやって、自分を納得させ、なぁなぁのままで済ませてしまうのが一番かもしれませんよ、皆さん。
(・・・・・・″なるほど、分からん″って・・・こういう時に使うのか)(by青木潤太朗)
この台詞を引用に選んだのは、確かにそうかもなぁ、と自然に受け入れられるものだったので。
旅を含め、人との付き合いをちゃんと大切に出来ている青木先生だからこその考え方っつーか現状の捉え方なのかも知れないけど、あながち、大外れって訳でもないでしょう、実際。
ちょっとズレた例えかも、ですけど、私個人としては、「進化」の反対は「退化」じゃなく「無変化」って考え方を推したい訳です。
世の中には、「変えない」方が良い事もありますけど、「変えるべきなのに変わらない」ってのは困りものです。
だからこそ、様々な問題が積み重なって、何から片付けるのが最適なのか、それがサッパリな現代において、ちょっとずつでも前に進んで行けるのは、こういう変化を感じ取るセンスの人間かもしれません。
(何にしても、時代は止まらないんだな・・・そして、人も国も変化し続けるんだ・・・)(by青木潤太朗)
この台詞を引用に選んだのは、上の二つのように心を打たれたって意味合いじゃなく、ここ最近、この感覚っつーかラインのギリギリ具合を感じる事が増えたのが理由ですね。
幸いと言って良いのか、未だに、私は食べ過ぎて胸焼けや胃のムカムカに悩まされた事はないんですが、昔のように、ドカ食いする事は自覚できるほどに減りましたね。
食欲が加齢で減衰したって言うよりかは、自分の限界を自覚したっつーか、自分の健康に対する気遣いが強まったんですかね、これは。
何歳になっても、チャレンジ精神を失わないってのは、人間として大事だからこそ、年齢的にヤバいからこそトライのチャンスとタイミングを間違えないってのは重要ですよね。
「ジュン、たぶん、キミの歳くらいが、これを食っても夜まで苦しまない、最後のタイミングだ。今、トライすべきだ」(byデビッドさん)