【感想・ネタバレ】京都かがみのレビュー

あらすじ

※本書はリフロー型の電子書籍です。

【失われつつある「京都」の伝統文化】

京都は日本をうつす「かがみ」であり、自身をうつす「かがみ」であり、もしかしたら世界の「かがみ」であるかもしれません。今、日本の伝統文化は危機的状況にあります。私たちは、先人がつないできてくれたもの、残してくれた有形無形の資産を、未来へと再びつないでいく責務があります。本書は、数々の伝統文化の現場に携わってきた筆者が、京都への愛と感謝をこめて、京都と伝統文化の現状と未来への提言を記すものです。

〈本書の構成〉
序章 京都に生きる
第1章 なぜ、いま伝統文化なのか
第2章 茶室にはあらゆる伝統がつまっている
第3章 伝統文化をプロデュースする
第4章 伝統文化から得られること
第5章 伝統の灯を絶やさないために

〈本書の内容〉
・失われつつある京都の伝統文化
・伝統とともに暮らす京都人
・「よそさん」の視点
・一日に二軒消えている京都の町家
・謎解きをあそぶ茶事の愉しみ
・建物の声を聞く、「弘道館」
・文化財の価値をひらく、二条城「寛永行幸」
・「文道」をつなぐ、北野天満宮「曲水の宴」
・史料から興す、下鴨神社「糺勧進能」
・作り手になってみる、京菓子展「手のひらの自然」
……ほか

〈著者プロフィール〉
濱崎加奈子(はまさき・かなこ)
神戸市出身。大学時代より京都に住み、伝統行事の再興や建造物の保存等、文化の継承に関わる数々の現場に携わる。京都大学文学部(美学美術史学)卒業。東京大学大学院(表象文化論)博士課程修了。学術博士。公益財団法人有斐斎弘道館の代表理事兼館長であり、伝統文化プロデュース連を主宰。また、京都府立文学部准教授、京阪ホールディングス社外取締役、北野天満宮和歌撰者、京都観光おもてなし大使でもある。著書に『香道の美学』(思文閣出版)『ふろしき』(PIEINTERNATIONAL)、『平成のちゃかぽん』『京菓子と琳派』(淡交社)などがある。

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Posted by ブクログ

<目次>
序章   京都に生きる
第1章  なぜ、いま伝統文化なのか
第2章  茶室にはあらゆる伝統がつまっている
第3章  伝統文化をプロデュースする
第4章  伝統文化から得られること
第5章  伝統の灯を絶やさないために

<内容>
日本の伝統文化は、室町時代から連綿と続いている。授業で生徒に言う言葉です。しかし今、その流れが切られようとしている。今日の古い町屋が壊され、さまざまな伝統文化の灯が、後継者がいなくて消えようとしている。そんな声を聞く中、著者は神戸育ちながら、どっぷりと京都の伝統文化に浸り、それの継承を目指して奮闘している。そのポイントは、「つなぐ」こと。そのためには、昔のままにこだわる必要はない。型は残しながら、今に合うようにプロデュースし、臨機応変に変えていく。だいたい伝統文化は今までそのようにして、生きながらえてきたのだ。それを実践する著者を応援したい。我々は、関わることが大事!

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2021年12月30日

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