あらすじ
内容紹介
第1章 地味な「いかめし」がなぜナンバーワンになれたのか?
駅弁界の王者「いかめし」は、元は「駅で売れない駅弁」だった?
なぜ売れない駅弁が、京王百貨店駅弁大会で50回連続1位の殿堂入りを果たせたのか?
「いかめし」が売れ続ける理由をひもとくべく、いかめし阿部商店の三代目を務める今井麻椰社長にインタビュー!第
2章 国内最大級、京王百貨店駅弁大会のウラ側
「駅弁の甲子園」とも呼ばれる京王百貨店駅弁大会は、過去最高で1日に12万人が来場し、会期中に7億円を売り上げる名物催事。
人気絶頂へと上り詰め、日本人の心を掴み続けることができたわけとは?
駅弁の魅力をいかにして打ち出し、いかにして駅弁業界を支えてきたのか?
第1回からコロナ禍開催の第56回まで、工夫を凝らした企画の数々を振り返る。
第3章 挑戦を続ける、郷土の味
「駅」代表ではなく「郷土の味」代表として販路を多様化させる、駅弁のいまを捉える。
コロナ危機で大幅な売り上げ減に見舞われながらもあきらめない、駅弁業者たちのチャレンジ・工夫とは?
ヒット駅弁を生み出した駅弁業者たちの、意外な共通点にも注目!
◆コラム「駅弁はなぜ、高いのか?」など
◆巻末には「京王百貨店駅弁大会歴代売り上げベスト5」も収録
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
駅弁は地元の駅でのみ販売していたのですが、交通網の発達により、販売できる機会が減ったことで衰退産業になりました。しかし、京王百貨店が火付け役として「駅弁大会」を開催したことで認知度が上がり、今では事業の柱として組み込む事業者も出ております。
また、駅弁をきっかけにどうやって地方を活性化させるかなどの取り組みも想像ができました。
また、本書では売れないものを売るヒントを得ることがテーマの1つでした。単純に企画展としてテーマにすれば売れるということではなく、対決させるにも飽きさせない工夫、味以外の要素を加えるなど、目を惹く仕掛けが必要だと感じました。
Posted by ブクログ
駅弁と言えば、百貨店の物産展だ。有名なところだと京王百貨店新宿店では毎年1月に開催する「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」だ。1966年に初めて開催して以来、50年以上立つ名物イベントもあるくらい駅弁がメインになっている。
そんな駅弁だが、コロナ禍、鉄道利用客の減少、路線廃止、後継者問題などが有り、苦しい状況にある。
今回の本では、駅弁を作る業者、百貨店の担当者の姿を知ることができ、より物産展に興味がわいてきた。
このところスーパーでたまに有名駅弁を売っているのを見ることがある。以前は、見かけた覚えはないと思ったがそれには理由はあった。
コロナ禍で、百貨店の物産展開催が減り、旅行に出かける人の激減している中、せめて美味しいものを食べて旅行気分を味わいたいというニーズにハマったのがスーパーでの駅弁販売だった。
イオンでは、2020年9月のシルバーウイークに初めての駅弁イベントを開催した。東京都内などの77店舗で全国の駅弁や特産物を発売した。
著者は訪れたとき、昼には目当てにしていた弁当を購入できず、夕方にはほとんど完売していたそうだ。
イオンではこれ以降も駅弁のイベントを開催している。イオン以外のスーパーでも不定期で駅弁大会を開催。
スーパーの駅弁大会は最近のことかと思ったら、意外と歴史があったので驚いた。1976年からはユニーが開催していた。
ユニーは、総合スーパー「アピタ」と中型・小型店「ピアゴ」を中心に店舗を持っている。毎年9月から翌年3月まで週末に「全国有名駅弁空弁・名物弁当フェア」を開催している。
第1章では長年に渡って京王百貨店の駅弁大会で売上1位の「いかめし」を作っている阿部商店3代目社長にインタビューしている。
いかめし阿部商店 (ikameshi.co.jp)
第2章では駅弁大会の代表と言ってもいい京王百貨店駅弁大会のウラ側を知ることができる。
状況は厳しいが、これからも美味しい駅弁が食べられるといいなあ。