あらすじ
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★ 知ればもっと「推せる」「愛せる」
銭湯のあれこれ教えます!
★ 銭湯のすみずみまで歴史あり。
◆◇◆ 本書について ◆◇◆
暖簾をくぐれば、笑顔が出迎えてくれる。
「いらっしゃい」の声が「おかえり」のように
聞こえるのはなぜだろう。
それはきっと銭湯が、1日の終わりに汗を流し、
ほっとできる場所だから。
この本は、銭湯に懐かしさを覚えるという世代から、
レトロなものに魅力を感じるという若者まで、
銭湯文化に興味を持つ皆さんに贈る、
銭湯の楽しみ方ガイドブックです。
現在、東京の銭湯の数は493軒(2021年8月現在)。
最盛期の昭和43年は2687軒ですから、
2割を切るほどになってしまいました。
全国でも同じように、年々減少しています。
そのような中でも、家庭の風呂には無い開放感や
近所の人たちとのおしゃべりを楽しみに来る人々や、
銭湯の文化的価値に魅力を感じている人など、
多くの銭湯ファンがいます。
そして、施設や設備を清潔・快適に維持したり、
利用者のニーズに合わせて改築したりするなど、
営業努力を重ねている銭湯経営者の方々がいます。
本書は銭湯がこれからも人々に愛され、
そして一人でも多くの銭湯ファンが増えるようにとの思いから刊行しました。
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆第1章 銭湯の歴史
* 古代から戦国時代まで
* 江戸時代
* 明治・大正・昭和
* 現代
・・・など
☆第2章 銭湯の一日
【東京都国立市・鳩の湯】
・・・など
☆第3章 銭湯の見どころ
* 宮造り銭湯のナゾ
* ビル型銭湯
* 下足箱、傘入れ
* カラン、桶
* ペンキ絵のはじまり
・・・など
☆第4章 日本各地の銭湯
* 北海道・函館 大正湯
* 埼玉県・和光 浩乃湯
* 神奈川県・横浜 仲乃湯
* 奈良県・奈良 敷島湯
* 沖縄県・沖縄 中乃湯
・・・など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
庶民文化研究家、町田忍、オーストラリア人の友人に聞かれた、なぜお寺みたいな形をしているの?に答えられず、取り壊されていく銭湯を目にして、その消滅を危惧して全国の銭湯に関わり始める。
蘊蓄が面白い。銭湯も昨今のサウナブームよろしくうまく世代交代して残して欲しいものだ。
銭湯の歴史は古く、奈良時代、室町時代の文献に残る
柘榴口、蒸気を逃さないよう周囲を囲っている、引き戸代わりの高さ1mほどの低い入り口のこと。
語源は、鏡を磨く時に柘榴酢を使用したことから、鏡鋳る、かがみいる = 屈み入る の洒落
銭湯の目印には屋根の上の弓矢、弓矢る = 湯入る の洒落
宮造り銭湯、理由は、関東大震災の復興期に人々に元気になってもらおうと、宮造りの銭湯を建て、歌舞伎湯という屋号をつけた。
ぺんき絵の富士山、神田のキカイ湯、廃業、の増築時に子どもに喜んでもらおう、と壁面に絵を描くことを思いついた。
足立区、タカラ湯は坪庭が美しく鯉がおよぐ。行きたい!
Posted by ブクログ
ほしい情報(今回は東京の銭湯の歴史)がサクッとまとまっていてよい。
浴室の壁画や煙突など、(廃業)と書いてある写真もちらほら。貴重な資料になるのでは。
宮造りの店構えが多い理由が、関東大震災後、歌舞伎座のような豪華な造りで民衆を元気づけたい、という職人さんの存在によるものというのは拾い物の良い情報だった。(銭湯専門の大工・飯高作造さんの師匠、津村享右さんのこと)
Posted by ブクログ
銭湯の歴史や作り、仕組みを写真付きで分かりやすくまとめている。
終盤では地域の銭湯を紹介している。
写真を見ていると、懐かしさが込み上げてくる。
また、どの銭湯もそれぞれの個性があり、見ていて楽しい。
銭湯に是非行きたいと思える一冊だ。
Posted by ブクログ
庶民文化研究所所長の町田忍氏による、ありそうでなかった銭湯についての歴史や蘊蓄
普段何気なく使っている銭湯であるが、言われてみれば!といったことが盛りだくさん。
行ってみたくなるような銭湯もたくさん紹介されている。