あらすじ
持続可能な未来は里山から始まる。
環境学者の立場から農山村地域再生の一環として若者の移住支援に取り組んできた著者。都会の生きづらさから逃れ田舎に移住してきた若い人たちの感じ方、考え方に持続可能な社会をつくるヒントがあると感じ、思索を深めてきた。私たちの心の底にある不安も、繰り返される生態系の破壊も、「おカネ」という物語に心が支配されているから。その物語を書き換えることこそが、地球も自分も持続可能となる一歩であり、その転換に最良の場所として、人間が生態系の一員であると感じられる自然(じねん)の世界=里山の可能性を説く。
【著者】
高野雅夫
1962年山口県生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科教授・博士(理学)。東海地方の山村部を主なフィールドに、若者の移住支援を中心にした農山村地域再生の研究および実践に取り組む。主な著書に『人は100W で生きられる』( 2011年)、編著に『持続可能な生き方をデザインしよう』(2017年)など。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いい学校いい大学大企業終身雇用退職金年金が幸せになることと信じ子供たちに勉強しろしか言わず子育てをし長女を自死を追いやったバカ親です。過去には戻れず未來もない。この本を手元に置いて何度も読み返したい。
Posted by ブクログ
〈本から〉
藻谷浩介『里山資本主義』
哲学者の内山節、自然(じねん)
自然農の実践家、川口由一
植生遷移(しょくせいせんい)
極相(きょくそう)
川口由一の自然農
自然の循環の中で作物を育てるということで、草が生えてもそれが作物に大きく影響しないならば放置する。影響しそうになったら刈って作物の足元に敷く。これが微生物で分解されて作物の栄養になる。
倒木更新
「木の声を聞く」
「わたしには子がいる。私にはざいがある」と思って愚か者は悩む。しかし、すでに自分が自分のものではない。ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか 『ブッダの真理のことば・感興のことば』
「give and give」
人間は未来に殺される。人間が作り出した未来という物語に殺されるのだ。
『気流の鳴る音』社会学者の真木悠介