あらすじ
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タイポグラフィにおける「レタースペーシング(文字間調整)」に焦点を当て、今まで感覚的に処理されてきたレタースペーシングを論理的に考察し、図と文章で丁寧に解説した書籍です。
誰もが悩むけれども正解がない、文字と文字の間の詰め具合、空け具合について、デザイナーである筆者が具体的に解説。ロゴタイプやタイトルのスペーシングに悩むすべての人にヒントを与えてくれます。
本書は3つのパートで構成されています。
最初に、レタースペーシングとは何か、基礎知識や観察方法を学びます。
次に和文、欧文、和欧混植の場合の具体的なスペーシングを理解します。
最後に、有名なロゴの実例を見ながらスペーシングを分析し、練習問題に挑戦します。
すべて見開き完結なので、どのページからでも読み進められます。
WEBやグラフィックの分野でロゴタイプやタイトルのデザインをする方に必須の一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
借りたもの。
デザインの基本、と言われる、文字(タイポグラフィ)の字間(レタースペーシング)の整え方(カーニング)をロジカルに丁寧に説明した一冊!!
私はこれをずっと探していた!!新人の時に知りたかった!!
デザイナーの先輩・上司に「感覚を鍛えろ」と言われていたものには、きちんと理論が存在した…!!
もちろん、感覚的な部分で瞬時に判断するのも必要だが、その理由、セリフ(明朝体)、サンセリフ(ゴシック体)、ウェイトの差などフォントの違いによる印象の差についても言語化されている事に、とにかく感動してしまった…!!
文化的な差……感覚的では分からない欧文フォントの考え方がとにかく勉強になる。
合字というものを初めて知った!!(自身の無知を晒す…)
Posted by ブクログ
デザイナさんすごい。知らないことたくさんでめちゃ面白かった。
フォント感があまりなくて、「シュッとした」「ゴツゴツしてない」「きれいだが気取ってない」みたいなざっくり感覚でフォントを選んでほぼベタ打ちなので、ちょっとは組み方を工夫したい。うまくできるかどうかは別問題……
Posted by ブクログ
全191ページ中、まだ68ページまでしか具体的に読んでいないうえでの感想です。
デザインに携わる仕事がしたいと考え、手始めに文字組を行おうにも感覚的でよくわからない。
そんな私に文字組という感覚的に語られがちな内容を、具体的な論理で説明してくれている本ですね。
例として補助線を用いることで、数値上ではない、視覚的な文字の中心を探す。
文字が並んでいる場合は文字間の余白もよく観察したうえで、その部分をできるところまで埋めるように微調整する。
一人で感覚だけでやっているのでは実感がわかないまま。
それをこの本は具体的な言葉とイメージを持って解決してくれています。
この本の後半には欧文、和文ごとの文字詰めのコツ、和欧混植の文字組、さらには有名な商品のロゴタイプの詳細を語ります。
さらには文字組の上達の補助として、よく使われるであろう専門用語の解説、最低限のタイポグラフィそのものの解説など、文字組初心者を成長させることを考えています。
見やすさもさすが文字組のプロなのか、文章量を詰め込みすぎず、良い、悪い見本を図解として提示することでより理解しやすくする工夫も見受けられます。
要は文字組初心者には技術と知識の向上にうってつけの本です。
具体的な情報満載なので信頼できるかと思います。
Posted by ブクログ
スペーシングの具体的な方法は結構序盤で解説されきった印象。
そのあとはタイポグラフィの歴史や実際の例を見ながら、どう考えるかをとことん追求していく内容のように思えた。
それにしてもたくさんの差分の事例が見れたので、多少は目も肥えたんじゃないかと思う。(笑)
Posted by ブクログ
凄く良かったー 今まで感覚では理解出来ていたけど合っているか不安だったことを後押しして貰ったような感じ。デザインはど素人だけど知っていて損はない内容。
Posted by ブクログ
昔デザイナーになる前に読んで、うまくイメージができずに挫折した本だったが、今読むとするすると理解できて、感動を覚えた。そうそう、ここがわからなかった!というポイントが丁寧に言語化されている。読んだ後にカーニングしやすくなっている自分に気づいた!
今市さんのように理論的にデザインして、人に説明できるようにならないといけないと思った。言語化の練習をしなくては。
それと同時に、こんなに貴重な内容がまったくピンとこなかったあの時の自分を思い出して、ほんの少しは成長したのかもしれないとしみじみした。
Posted by ブクログ
具体的な考え方のひとつを知ることができて良かった。
【欧文】
RAなど詰めるのが難しい箇所3文字の空き具合を基準に全体を調整する。黒みが均等になるようにスペーシングする。
【和文】
漢字とかなの色のムラに読みやすさがある。スペーシングはそのムラをどのくらい緩和するかという作業。
トラッキング広めは大文字なら良いが小文字はばらけやすいので要注意