あらすじ
見つかったが、最期。
一九二七年七月、ニューイングランドを周遊していた「私」は、地図にも載っていない頽廃した港町・インスマスを訪れた。魚類を彷彿とさせる奇怪な風貌の人々が棲み、深い影に覆われた其処で、名状し難い「宇宙的真実」に触れてしまう運命にあることを、知る由もなく。
「クトゥルフ神話」の最高傑作を、世界中から最高評価を受ける「ラヴクラフト描き」が完全漫画化。
【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD 2019】受賞、【仏国DARUMA2019】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ最新作が、1・2巻同時発売。
●「ラヴクラフト傑作集」シリーズ
『クトゥルフの呼び声』/『時を超える影』全2巻/『狂気の山脈にて』全4巻/『魔犬』/『異世界の色彩』/『闇に這う者』
●田辺剛・好評既刊
『The Outsider 田辺剛 Extra Works』/『サウダージ』(作:カリブsong)
●コミックビーム 公式ツイッター
@COMIC_BEAM
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Posted by ブクログ
たまたま電子書籍の関連に出てきてジャケ買い。少し調べてみるとクトゥルフ神話にも影響があるとかされてるとか?(無知ですみません)
読み進めてすぐのカラー見開きから既に不気味な感じで楽しみでした。絵も丁寧で描写も細かく、見やすい。好きな絵柄です。
主人公がインスマスの街へ向かうバス〜街の探索までずっと不気味でした。雰囲気で言うとBloodborneと言うフロム・ソフトウェアから発売されているゲームのような感覚に近かったです。
特に113,114ページの街を表現するシーンでは言葉選びが素敵でした。原作から引用したのでしょうか?
「いかなる哲学でも太刀打ちできないほどの強固な恐怖と嫌悪感を抱いた」
恐怖と嫌悪感に対して哲学で立ち向かう発想はありませんでした。もしかしたらその前の語りが哲学的だからかも?とも思いましたが、何故かこの2ページに惹かれて4回ほど読み返し、自分なりに解釈をしていました。
老人の昔話を聞くシーンがありました。その中で主人公が話に対して強く、恐ろしく惹きつけられると言っています。
同じく読み手の私自身も惹きつけられました。多分、ビビるシーンに身構えなくてよかったからかもしれません。
その前のシーンでインスマスの街にいる住民をみて不気味さを沢山感じるシーンがあるのですが、一区切りついて昔話を聞く、またはこの街の理解が出来ない体験をしたからこそ何故そうなったのか?を理由を知れるから興味が出たのか。
とにかくすごく集中して読めました。
2巻も楽しみです。