あらすじ
アフリカの中央にあるルワンダは、「千の丘の国」と呼ばれるほど、緑の丘が広がる美しい国です。まだ電気が通っているところは少なくて、ほとんどの家にはテレビがありません。その代わりにたくさんの人がラジオを聞いています。
でも、ラジオから流れてくるのは大人向けの番組ばかり。ルワンダには子ども番組はありませんでした。
子どもが楽しく聞いて学べる、ルワンダ初の子ども向けラジオ番組を作りたい。
ラジオを通して、ルワンダ全国の子どもたちに、優しい言葉や楽しい歌を届けたい!
ユニセフの職員としてルワンダに赴任した著者は、言葉も通じず、知り合いもいないはじめての土地で、子ども向けラジオ番組を作ろう、と決意します。
著者の夢はかなうのでしょうか?
◆推薦のことば◆
赤川次郎(作家)
この本を読んで、私が何より嬉しいのは、明子さんが早くから「生きる目標」を持ち、それを実現すべく、二十年の間努力し成長して来たことが伝わってくるからです。
ルワンダと聞いても、私もアフリカのどこか、としか知りませんでしたが、明子さんはその国で、子供たちのためのラジオ番組を立ち上げたのです。
絶えず、明日へ。明子さんの確かな歩みを、私もできる限り応援していきたいと思っています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ユニセフなどの活動に関心もなく、むしろ懐疑的な立場だったのですが(知識もないのに)、覆りました、反省しました。児童向けですが、素敵すぎる。楽しいです。純粋に私も頑張ろうって気持ちになりました…
Posted by ブクログ
ルワンダでは、子どもたちが楽しく学べるラジオ番組やテレビ番組がありませんでした。ユニセフの職員としてルワンダにやってきた明子さんは、ルワンダの人たちと協力して、初の子ども向けラジオ番組作りに動き始めます。
生き生きとした子どもたちの笑顔が見えるような素敵なノンフィクションです。
Posted by ブクログ
ルワンダの子どもたちのために、子ども向けのラジオ番組を一から作る。その過程が描かれていて、なかなか面白かった。
特におもしろいと思ったのは、大人たちの会議の内容。えー、そんな疑問が出てくる?というようなものもあったりして、カルチャーや前提が違う人たちとの話し合いとはこういうことなんだなと思った。
子どもたちのためのラジオは、大人たちのためにもなっていて、作っていくうちに見えてくる価値もある。
子どもの頃にセサミストリートに夢中になっていたことを思い出した。
遊びながらさまざまな学びを重ねていけるプログラムというのは、こんなにも大きな力があるんだな。