【感想・ネタバレ】カルトブランディング 顧客を熱狂させる技法のレビュー

あらすじ

〈顧客を“信者"に変える――新時代の企業コミュニケーション〉未曾有のパンデミックを経て、急速にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む今、顧客との強固な関係を築くことは、業種・企業の大小に関わらず急務となっている。既存の広告手法の限界が叫ばれる中、注目を集めているのが、カルトブランディングである。北米を発祥とするこの手法によって、ひとたび信者となった顧客は、自身とブランドの関係を周囲に伝える伝道師となる。小さな集団は、やがて熱狂的なコミュニティーに成長していく――。本書は、世界のコンテンツマーケティング業界を取材してきた著者が、カルトブランディングの基本から実践方法までを解説したものだ。新時代の企業コミュニケーションの羅針盤となる1冊。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いま、必要とされているのは、T字型人材だという。「T」の文字を構成する横棒が、ジェネラルなスキルセットを、縦棒がスペシャルなスキルを意味する。

いい人=「世の中をよくするために見返りを求めずにギブしてくれる人」だとも。

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2021年06月07日

Posted by ブクログ

普段は読まないジャンルの本であるが、タイトルが印象的だったので購入した。カルトブランディングとは、カルト宗教の信者獲得の手法の中から、ブランディングに応用できるものを抽出し、体系化したものである。ここで言う信者とは、ブランドとの一体感を持ちつつ、目に見える様々な方法で、ブランドとの関わりを示す顧客を意味する。アップルがすぐに当てはまると思った。当然触れられていたが、カルトブランドとして、スズキのジムニーの事例が紹介されていたことに驚いた。購入者いわく、乗り心地はあまり、よくないが、乗っているだけで楽しいとのことである。社内でも、ジムニーツーリングに行く人がいるようだ。確かにここまでくると、ファンではなく、信者の領域だと思った。自分が勤めている会社が、顧客にそのように考えられているか、考えるきっかけになった。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

効率より美学。テクノロジーで利便性をあげることも大切だが、そこには人間味が失われるというデメリットもある。なので人間性、ストーリー性も大切にしていくことが大事である。
企業で働く前に自分が働く予定の企業の存在価値は何なのかを明確にもっておくことで、仕事内容に多少のギャップが生じたとしても意味を見出してやり切ることが可能になる。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

信者は車のリアガラスにステッカーを貼る
「ブランド」とは次々に積み重なり変化していく顧客との関係
ブランドを形成する上では、常に顧客から信頼される行動を続けるしかない
Z世代は社会が変わる、何かに貢献できると思ったら顧客になってくれる
ミレニアム世代は共感、Z世代は協調
カルトブランディングは信頼できる数少ない心のよりどころ、信念やビジョンの核となる部分は変わることは絶対ない
このブランドなら裏切らないという信頼と安心
カルトブランディングには社会や社会課題に対するスタンスを明確にするというイデオロギーが必要
ブランドがコミュニティーを大切にし資源を投入するとメンバーは自発的に動き始める
顧客との共創がエンゲージメントを高める
存在価値はより違いを出した革新性
ペルソナの設定をする
顧客が増えたらコミュニティーのサポートに力を入れる
ギブアンドテイクではなく、ギブ&ギブ&ギブ&テイク

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

カルトブランディングという言葉を初めて知ったわたしは、当初「カルト宗教的に人々を洗脳していくブランディング手法に警鐘を鳴らし、消費者は情報リテラシーを持とうよ!」という本だと思っていた。

全く逆だった。

洗脳(の結果搾取された状態)ブランディングは、ここで言うところの“破壊的カルト”であり、カルトブランディングとは対極にあった。

カルトブランディングはもちろん語源はカルト宗教から来ているが、そこに強制や胡散臭さはない。
カルトブランディングは、“客層自ら進んで”信者になりにいくプロセス、これを生み出すためのブランディングである。
自社ブランドをもつ働き手はみんな考えるべき視点であった。

興味深いのはコミュニティ(信者)との関わり方で、カルトブランディングの特徴となる。
コロナ禍以後、明らかに“体験”に対する付加価値が上がったことで、コミュニティとの共創はカルトブランディングにおいて必須要件になったのだなと新しい発見。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

ファンの方々と築くコミュニティ運営の大切さ。熱量を上げるにはやはりそのブランドに「介入している」「一部である」と感じられることなんだろう。

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2022年01月29日

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