【感想・ネタバレ】さよなら朝日のレビュー

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Posted by ブクログ

無頼派の朝日新聞記者が日本が抱える社会課題を軸にリベラルのあり方に警鐘を鳴らしているという感じだろうか。「さよなら朝日」という書題から朝日的なものを批判するのかと思っていたけど、前書きのわりに中身はマイルドな印象。ちょっと意地悪にいえば、安全地帯からイキってるみたいな。リベラルも反リベラルも大筋納得できそうな書きぶりよ。
各章で取り上げてる課題は、自己責任を求める同調圧略社会とか、フェミニズム(議員のパリテとかクオーター制)とか、憲法9条とか、原発とか、沖縄とか、天皇と戦争責任とか。どうせなら日韓問題とか朝日凋落のきっかけになった日本軍従軍「慰安婦」にも迫ってもらいたかった。

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2023年03月21日

Posted by ブクログ

★届かない声★筆者がまえがきにも書いているとおり、朝日岩波が「リベラル」を代表しているのは虚像だろうし、そもそもリベラルの議論の場が極めて縮小している。こねくり回した内部に向けての訴えを繰り返しているように見え、内輪で反響するだけで広がりを欠く。

最も気になったのは、辺見庸が作家専業になるときに新聞言語圏から抜け出したかったと引用するところ。辺見は単純化を避けたかったのだろうが、そのために伝わる表現には工夫をしたはず。著者の意気込みは分かるが、平易でない表現にすることでむしろ分かる人にしか分からない。

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2021年12月11日

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