【感想・ネタバレ】むしろ、考える家事【電子特典付き】のレビュー

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Posted by ブクログ

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なんかいい。ちなみに、娘によるとうちのカレーも定型がないそうです。いや、カレー粉かカレールーを入れる、くらいはあるんだけどな。
家事は社会作りかどうかは、思うところがないわけでもないけれど。

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2021年10月29日

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タイトルに惹かれて手に取った本。
作者の名前も面白い。
通り一遍のことを述べたものではなく、独自の視点で家事についての意見を描いているので面白い。
特に夫との家事のやり方の違いや料理の献立の選び方など「たしかに…」と思うことが満載で読みがいがあった。子どものお手伝いひとつとってもエピソードがほほえましく、母の苦労と子どもの笑顔が浮かんでくるいい話だった。
「家事を年収に例える」「家事をしてくれる人に感謝する」「時短」「ものを捨ててシンプルな暮らしを」…などなど様々な昨今の風潮に対してメスを入れていく様もしびれる。割と流れに乗りがちな自分にとって新しい意見だった。
個人的に「レシピを読む」という発想がなかったので、今度料理本を手に取った時には書き方の癖を見てみたいと思う。

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2023年12月07日

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 家事とは、私にとっては、貴重な脳トレ・筋トレの機会と思っていますw。山崎ナオコーラさんにとっての家事は? 「むしろ、考える家事」、2021.3発行。家事の暗いイメージを払拭し、家事の価値を高め、みんなに「家事をやりたい」と思わせたい著者のエッセイです。家事をしながら「人間らしさ」を極めるのだそうです。えらい人です(^-^)

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2021年12月02日

Posted by ブクログ

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『家事はもくもくと手を動かし続け、「時短」や「効率良く」を考えながらやるもの、さっさと済ませて次の時間へ行きたい。」そういうふうに家事時間をマイナスなものとしてとらえると、その時間がもったいないではないか! そう気づいた山崎ナオコーラさんは、家事時間をむしろプラスなものと捉えて、楽しい考えごとに使うことに。料理、掃除、洗濯、子育て……日常の家事の時間に考えたことを綴る、新しい視点のエッセイ。』

キャリアウーマンとは最近あまり言わなくなった気がしますが、以前は同窓会をすると仕事をしている女性は颯爽としていて、専業主婦は髪も乱れて世間知らずってイメージがあった。

その時の価値観からすると家事は時間の空費で、仕事こそ生きがいとなる。それを山崎ナオコーラさんは冒頭でこう書いている。



『家事しながら、心をゼロにしてしまっているときがあった。いちいち「この作業、面倒だなぁ」と考えるとつらくなるから、シャッターをすーっと心に下ろして思考を停止し、楽しいときもなんにも感じず、もくもくと手を動かし続けた。

でも、無感覚、無表情になれたところで、つらくはないが、楽しくもならない。私の素敵な人生には、限りがある。あとどれくらい残っているかわからない私の大事な時間が、指からこぼれ落ちる。つらくならずに過ごせたとしても、時間がもったいない。

多くの人が、こう思っているのではないか。家事時間を、仕事時間に変換できたら・・・、趣味時間に変換できたら・・・、子どもや孫との触れ合い時間に変換できたら・・・、恋人や夫とのコミュニケーション時間に変換できたら・・・、資格取得や興味のある分野に関する勉強時間に変換できたら・・・、ひとりで考えごとをする時間に変換できたら・・・、どんなに良いだろう、と。

仕事だったら、三分やるだけでも違う地平に行ける。勉強や趣味だったら、十五分やるだけでも別の世界にワープできる。

私が家事で心をゼロにして過ごしている三分、夫は仕事をミスをして「次からは、こうしよう」と成長したり、仕事相手の誰かと人間関係を築いたり、人間としてプラスになることをして過ごしているに違いない。悔しい。』

最後は『家事が社会から外れてるものではなくて、社会を作ってるものだと考える世の中にしたいし、自分もそういう自覚を持ちたい』『家事は社会参加だ!』と結論づけるんだがちょっと無理を感じる。

家事のもつ徒労感、閉塞感はどうとらえるかは難しいことかもしれない。

禅宗の修行では、日中は掃除ばかりしている。読経や座禅よりも熱心だ。掃除などは作務(さむ)と呼ばれ、動く座禅とされる。作業することで乱れた心を整える。整えても乱れる、それをまた整えるということに視点もあってもいい。

それととある有名作家さんが家事は川のようなもので滞ると川は氾濫するとも言っていた。


きっかけ/皿洗いでアイデアを出す/料理はパズル/物を増やして、複雑な暮らしを/ポイントを貯めない/洗濯と日向ぼっこ/ローリングストック/家事を「教える」/つくろいもので癒される/レシピを「読む」/レシピを暗記する/世の中をただよう「ぼんやりしたレシピ」を見つける/指示のみで動く/オンとオフについて/家事をしている間も生きている/「基本」の概念/ミシンの祈り/自分が食べたいものを作る/言語芸術としてのレシピ/子どもの爪切り/図鑑読み/家の中、頭の中/エコではない手伝い/「アート」と「ゴミ」の境目/挨拶スキルが上がる/声を低くする/消えない家事/家事と報酬/「おばさん」大活躍/学校の「掃除の時間」/作業用BGM/梅仕事/のりカレー/ホモ・サピエンスと想像力/家事とは何か?

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2021年10月25日

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