あらすじ
「すべての精神現象を刺激-反応の枠組みでとる」行動療法は,抽象的な理論だけではなく,具体的な目標を設定し,個別に仮説を立てながら,クライエントが困難を乗り越えるための学習方法を提案していく現実的な方法の体系といえる。
本書は行動療法の大家・山上敏子が、「方法としての行動療法」の理念と実践方法について,臨床経験から導かれた事例を援用しつつ行動療法の基礎から応用までを臨床の楽しさとともに語った,若手臨床家のための実践本位・東大講義。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「心理療法家は技術職である」という言葉に強く感銘を受けるとともに同意。心理療法家はその人の人格で治療するのではないのだ。「日々の臨床の忙しさを言い訳にしてはいけない」ということなど励まされることも多い。ここ最近で読んだ心理療法の本の中でベストの内容
Posted by ブクログ
臨床とは何か…困っている人たちとどう向き合って一緒に歩んでいくか、というようなことがわかりやすく書いてありました。福祉の現場、相談という部分でも大いに参考になり、技術が上がるのではないかなと思います。
Posted by ブクログ
今までの行動療法のイメージが間違っていたことに気づいたし、
行動療法的要素は説明が分かりやすいし、これから色々組み込めるような感じがする。
関わり方について勉強になった!また時間をおいて読みたい。
Posted by ブクログ
臨床は技術である。技術には練習が必要である。目の前にあるものを扱うのが臨床。精神活動を含めて、刺激に対する反応全てが「行動」である。行動を具体的にとることがクライエントを理解するということ。理解なしに共感はない。
Posted by ブクログ
行動療法とはどんなものなのか、イメージを掴むのに最適な本だと思いました。文体は口語体で親しみやすく読みやすかったです。
行動療法の役立て方はもちろんのこと、臨床で気をつけることや、心構えなどにも触れられており、行動療法を用いた臨床活動をしたい人だけでなく、臨床に携わる人全般にも価値のある本だと感じました。
Posted by ブクログ
行動療法のというより、心理療法および面接の総論をわかりやすく述べられた本。優れた人は難しいことをいかにわかりやすく説明できる人であることが実感できる本である。