あらすじ
多くの仲間を失いながらも、電脳空間の過酷な戦いを生き抜き、現実へと帰還した古橋優馬とその仲間たち。
しかしその立役者の一人、「フロストバイター」の異名を持ち、優馬と将来を誓った少女・雨宮千歳には、とある変調が生じていた。部分的記憶喪失。戦いの中で育んだ優馬との思い出を、彼女は失ってしまっていたのだ。
改めて恋人として、彼女と向き合おうとする優馬だったが、そこにある人物が現れる。千歳の姉にして電脳空間最強の呼び声高い女性・雨宮白亜。近い将来、再びやってくるであろう脅威に立ち向かうため、優馬は白亜を師と仰ぎ、己を鍛えようとするが――。
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Posted by ブクログ
引き続き名作。
いわゆる修行パート。1巻のような生命体との戦いとのテイストからちょっと変わって、強大なボスとの戦いに向けて修行する中で色々な事象が発生し、様々な事柄が明らかになってゆく、という話。
個人的には、最初の方に出てきた「クラック」という単語に色々な意味が込められていたんだろうなぁと最後まで読んで驚いたのが印象的だった。
まぁ、1巻同様に、何故このような状況に陥ったのか、に至る背景の描写が諸々足りておらず、ちょっと引っ掛かるのは残念。まぁこの辺は詰め込む内容とページ数の関係があるだろうということと、本編にはあまり関連しないので、しょうがないかな、とも思う。