【感想・ネタバレ】教室が、ひとりになるまでのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

六人の嘘つきな大学生に続いて
浅倉秋成2作品目。

特殊設定ミステリは苦手なので
超能力が出てきたときに「あっ…」って思ったし
300ページ程度の作品ですが
中盤くらいには犯人も分かる。

「大丈夫かな…」って思いながら読みましたが
さすがの終盤!!

伏線回収に加えてただのミステリじゃない
読み終わったときに考えさせられる読後感が最高!

「同じ檻に入れられた別の動物」
この作品はこれに尽きる!

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2024年05月04日

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高校生の頃、順風満帆だった自分には共感ができない作品だったろう。 それこそ八重樫側の人間だったから。社会に出てたくさん嫌な思いをしてきた今読んだから主人公たちの気持ちがよく分かる。 ラストの主人公の行動はたくさんの同窓生を助けた。そう思いたい。角度は違うけれど、憧れのギタリストに幻滅した経験があるから主人公の気持ちがよく分かる。 大人になったら分かるよ。大きい組織に所属しなくて自営業をしていても同じ。結局、あいつらに迷惑をかけられてストレスだらけの人生だ。

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2024年01月18日

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個人的にはとてもよかったなと思う。

自分は学生時代、どちらかというと『上』の人について回るような臆病な人間だったということもあり、正直言って檀さんや垣内くんには嫌われる存在だったのかもしれない。
しかし、そんな自分自身を嫌っていたからこそ(『上』の存在を否定したいのに迎合することしかできなかったからこそ)、大人になって読んだ今は、逆に八重樫くんの主張(『下』が勝手に被害者面をしているだけというもの)には、腹を立てながら読んでいた。
彼の主張は正論そのもので、全くもって正しいけれど、それはあくまで「正しい」だけで、「優しさ」は感じられなかった。ああいうロジックは俗に言う「強者の理論」で、「環境のせいにするのは甘え。努力が足りない」とかと近しいものを感じる。
たぶん自分が腹を立てていたのはそういう想像力の欠落の部分なのかもしれないなって思う。
でも高校生の時期に、そんなバランス感覚を持っているなんて現実的じゃなくて、だからこそこういうことが起きるんだろうなとも同時に思う。

そういう意味で、どの人の叫びに感情移入できるか、でかなり評価が分かれそうだなと思った。僕は垣内くんに一番共感してしまった。
そうだよな、学校の外は自由だ、もう地獄とおさらばだって思いたいよな、でも結局絶望するよな、って。

『氷菓』を読んだときの感情に近いものが込み上げた作品だった。
ミステリーとはいえ、定期的に読むべき本だなと思った。

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2024年01月12日

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ネタバレ

とある高校の中で代々受け継がれる4つの能力を巡る特殊な設定のミステリー。
突如引き継がれた『嘘を見破る』能力に戸惑いながらも、他の能力者と協力し自殺に見せかけた殺人事件の真相に辿り着く主人公。

学生時代ってどうしてもコミュニティや選択肢が狭いから友達がいない、ぼっちが恐怖でしかない
大人ってその辺り楽かも
苦手な人とは距離を取る選択が出来るし、気の合う仲間だけ探す事も今の時代はSNSもあるし。

大人になんてなりたくないと言っていた人もいたけど、私は大人が自由で楽しい
授業は大嫌いだったけど、好きな仕事への勉強はとことんできる
もちろん辛い事もあるけど

路上のギターの人は全てを諦めたわけでもなさそうに私は思った

私も何か能力がもらえるとしたら、ジョジョに出てくるハーヴェスト欲しい(笑)
お金拾い集めてきてほしい(笑)

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2024年04月02日

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特殊設定ミステリを読むのは初めてでしたが、最後には伏線の回収がしっかりされていて完成度の高い作品だと思いました(おこがましいですが…)!主人公と優里の気持ちも、八重樫くん側の気持ちも、どちらの気持ちも理解できる部分がありましたが、どちらかといえば主人公側の気持ちに共感してしまいました。学校の教室だけではなく、社会に出てからもさまざまな人たちが集まる空間において、必ずしも自分と合う人ばかりではないし、煩わしい人間関係から距離を置いてひとりになりたいと思うし、だけどひとりではさみしいと思うこともあります。そんな気持ちに共感して少し切なくなりました。

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2024年03月07日

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登場人物たちは高校生。もう、30年以上前、平成の始めの頃に高校生だった私でもチクチクと胸が痛む思いがした。

単なる青春ミステリーではなく、特殊設定ということもあり、それぞれの持つ能力がどんな風に作用して、犯人を見つけ出していくのか、興味深く読んだ。

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2024年02月05日

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浅倉さん3作目。特殊能力込みの学園ミステリー。
犯人は途中からわかった状態で話が進むがトリックに関しては特殊能力込みなので全然推理できず。動機は理解はできるが共感はできなかった。伏線回収はうまいし読みやすかった。

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2024年01月10日

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六人の嘘つきな大学生がめちゃくちゃ面白かったのでこの作家さんの本を他にも読んでみたいと思っていた。辻村深月の「凍りのクジラ」の特殊能力と恩田陸の「六番目の小夜子」を掛け合わせたようなお話。
どの学校にも起こりうるスクールカーストの呪縛から解かれたくて薄っぺらい友情に疲れてしまい自殺してしまった子、その親友。うーん、めっちゃわかる…!今思えばくだらないのだが、その時はその輪が全てだから、興味がなくても興味あるフリとかしちゃってたなぁー、自分だけ意見が違っても言えない人間だったなぁーって。でも今も仲良しなのはそんな学生の頃に出会った友達ばかり。こーゆー辛さもあるけど、素敵な友達とも出会えることもあるなって自身の経験からは思った。ストーリーとしては犯人は割と早めにわかったものの、結末がよめずかなり引き込まれて面白かった!この作家さんの本はもっと読んでみたい。

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2024年01月07日

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読みやすくて展開もなかなか楽しめたのだが、登場人物たちのセリフや感情等にリアリティが感じられず、今ひとつすんなり入ってこない感じもあった。
個人的に小説に関わらずドラマや映画等においても学園物が苦手(好きなものもあるが)で、そんな奴いる??とツッコミたくなったりと、素直に受け入れられない節があるのだが、本作にもそう言ったものを感じてしまった。

それ以外は無難に面白かったと思う。

カキウッチーや檀には凄く共感した。
合同レクねぇ…最高のクラスかぁ…だ、ダルい笑

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2024年03月22日

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内容は本当によく出来ていて、伏線回収の綺麗さなどはとても良かったです。

何故☆3なのかと言うと
個人的にリアリティが高い作品が好きで、超能力が出て来てしまった時点でだいぶ好みから逸脱してしまったからです。(下調べ不足?かもですが)
その時点で止める選択肢もあったのですが、心理描写や伏線の張り方がさすがで最後まで読めば、
面白かった
で終わる作品でした。

後、作者は黒髪ボブ信者なのかな?と思いました(笑)

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2024年02月09日

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学生の心の闇を扱った一冊。
読みやすく面白いのだが、個人的には特殊な能力を使えるというのが少し残念だった。
人間の内部に隠している狂気が見える。

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2024年01月08日

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