【感想・ネタバレ】世界は救えないけど豚の角煮は作れるのレビュー

あらすじ

YouTubeで文学的世界観を作り出している、にゃんたこの初エッセイ!
にゃんたこワールド全開の日常と哲学がここに凝縮。短編ストーリー「沈む熊」、「いつくしみをたたえて」も収録。

【本文より】
生活の中に、青春を懐かしむ余白をもつ人間のことを大人と呼ぶのだとすれば、私の心はずいぶん前からすっかり大人になってしまっている。年齢を重ねただけの子供を大人と呼ぶことができるのか? というモラトリアム的な問題はさておき、とにかく最近、青春時代のあれこれを思い出すことが多い。けれど、「大人である」私が、たとえば高校生の私を懐かしく思うのと同じように、高校生の私もまた、「大人である」私にひどく恋い焦がれていた。
高校一年生の夏休みに、生まれて初めて髪の毛をブリーチした。ブリーチ剤を頭に塗りたくられて、ラップをぐるぐると巻かれる。60ワットの照明器具然としたドーナツ状の謎の物体が頭の周りをぐるぐると回る。頭皮が燃えるように熱くなり、その熱さが次第に痛みへと変わっていく。昨晩食べた八匹の子持ちししゃものことを思い出す。コンロの中ってこんな感じだろうか。
一時間の耐久の末、憧れのブロンドヘアを手に入れた私は、顔にも年齢にも不釣り合いな濃いメイクに違和感を覚えないほどには浮かれきっていた。大人の女はブロンドヘアが似合う、という類稀なる偏見と理想。そこに若さゆえの超主観的な実行力が加わって、悲しみのブロンドティーンが誕生してしまった。(続く)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

絶対にもう一度読み返したい。自分の中のバイブルになるような、大切な人にオススメしたくなるようなそんな1冊だった。
気取らない文章でとても読みやすく、クスッと笑える場面も沢山あってあっという間に読み終わってしまった。
自分も心の隅で思っていても言語化できていない感情や思いも綺麗に言語化されていて、とてもいい本に出逢えたと思った。自分が自分らしく生きていくことをもっともっと意識して生きていこうと思う。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

この感性が、自分と似ていると思う人は多々いるんじゃないだろうか。
汚い想いや、言葉の取捨選択や、くだらない行動。
全ては自分自身から生まれてくるものである。
そこに意味はない。
そこから意味は後付けされて、形成されていく。
凄く、心地よかった。
ひとつの物事を、丁寧に優しく、ぐちゃぐちゃになるくらい憂慮すると、こんな言葉が紡ぎ出されるのかな。
全世界で、、ここに刺さる人が1人いる。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

泣きました!元気もらいました!
コンプレックスだったりネガいことだったり、いろいろあるけど、友達の言葉に助けられたにゃんたこさんに助けられました!

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2022年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ピアスで切れた耳がかわいいといってもらえた話。おっきい画面で見るジョーカーがかっこいい話。熊が出ていなくなった愛想なしのバイト同僚のはなし。
Youtube見てみよう。

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2022年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エッセイ。
いつどこでチェックしたか忘れたけど自分の携帯の「いつか読んでみたいリスト」に入っていて読んでみた。

半分くらいまで読んで、著者がどんな人か気になって検索した。
お酒好きでお掃除苦手で手持ちのお金は少ないとかのエピソードがあり、
町田康を想像した後に、女性なのでお笑い芸人納言の薄幸っぽいイメージをしていたらあまりにも違って笑った。
子どもの頃、ダンゴムシをポケットに沢山入れる人には見えない。
YouTuberらしい。

就学前に大人になったら何になりたいかという質問に「おふ」(麩)と回答されている。
読んでる本とか音楽とか映画とかの記述多い。
『二十歳の原点』なんかもあって。

著者は自身が上げた動画に対して否定的なコメントやひどいコメントにもいいねを付けるという。
「理由は無いが、(中略)内容の良し悪しで目に映るものを選んで捨てるのは格好悪い。否定的なコメントを見ては「世の中には、顔も見たことがないような人間を全身全霊で否定しにかかるとんでもない暇人がたくさんいるんだなあ」と他人事みたいに思う反面、そのコメントにいいねボタンを押す瞬間、少しホッとしている自分がいる。大丈夫だ、自分を忌み嫌う人間にハートマークを贈る余裕のあるうちは、私はまだ優しくなれるんだ、と。」
本当に強い人ってこういう人なんじゃないかと思う。


「人間は生まれてから死ぬまでずっとひとりだし、未熟だし、だからこそ簡単に「そうか、私はすごい人間なんだ!」なんて思ってしまう可能性が一ミリでもあるならば能動的に、迅速に排除したい」
という文が心に残った。言葉の選び方とか。

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2022年05月09日

Posted by ブクログ

最近ヘビー級な重い本ばかり読んでいて、本を読むことすらしんどくなり始めていたら後輩がゆるゆるっと読めるのでオススメですよ!と言って貸してくれた。
にゃんたこさんはYouTuberと言う事みたいだけど、
正直自分は1度も見たことも聞いたこともなかったので、なんの先入観もなくただのエッセイとして読み始めた。
正直…

とても面白かった!!

凄く元気が出る!
とか、そういった感じではなくて、
『なんかまぁ…こういう緩い感じでも毎日なんだかんだこれが幸せなんだよな。これでいいんだよな〜』
と、思わせてくれる。
そんなゆるふわな感じのエッセイの中にたまに凄く考えさせられる話とかが入ってたりしてそれもまた良かった。

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2022年04月11日

Posted by ブクログ

話が纏まっていて読みやすい
それぞれの話に教訓めいたものがあって読んでいて考えさせられる
人生は考え方次第だと思わせてくれた神本です

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

僕は高校生の頃から彼女のファンだ。
側から見ると指を切りそうな手つきで包丁を使い、酒を溺れるほど呑んだりする動画を背景に文学的な表現で綴られる字幕のギャップで酔いそうになる動画の虜になった。
そんな人のエッセイが出たなら買う。
幸福のハードルを下げて、バカみたいにずっと笑っていたい。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

もうすぐで20年生きたことになる女が初めてよんだエッセイ本。

にゃんたこという女が今までの30年で感じたこと、考えたことが詰まってた。

人の考え方をしれるのはとても面白いときづいたのでこれからはエッセイ本も読んでみよう❕

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2021年04月17日

Posted by ブクログ

この人の文章は本当に生温かさがある。スタイルはYouTubeのテロップから変わって無いけども、もっと温かみが増した気がする。
自分が目を背けてきた部分を優しく一緒に包み込んでくれる感じが良いし、この感想もなんか気持ち悪い。
「未来は今の地続きである」「コンプレックスとピカチュウのしっぽ」お気に入りです。

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2021年01月27日

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にゃんたこの価値観や考え方がとても好きでこれまでYouTubeの動画や配信、SNSなどのある種断片的な形でしかそれを受信することが出来なかったが、今回エッセイという1つの書籍としてまとまった形でいつでも読めることを嬉しく思う。
1つ1つの話が著者の体験に基づくリアルなものであると同時に彼女の思考が確実に埋め込まれていてとても良かった。自分が特に好きだったのは「つゆだく納豆的幸福論」と「理由なんてない」の2作。あとターナーの話はとても共感した。自分も初めて生でターナーの絵を見た時あまりのまばゆさに感動を覚えたことを思い出した。エッセイ全体を通してにゃんたこの様々な考え方を感じることができるが、全てにおいて彼女の考え方の根底には(自分の思い込みが激しいかもしれないが)世界平和を願うような全人類への温かな愛、めちゃくちゃビッグな母性愛のようなものを感じた。また小説、特に「沈む熊」も素晴らしかった。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

初のエッセイ本。にゃんたこさんが出してなかったらエッセイ本というものを手に取ってなかった気がする。著者の昔の記憶や考え方とかを気軽に知れる。
エッセイ本ってこんなに面白いんだって思った。
さっと読んだだけだから細かい表現とかは覚えてないけど(後で読み返す)「ブラジルの小さな公園に咲くたんぽぽ」と「YUIと家出と卵焼き」が印象に残ってます!最高でした!何回も読み直したい!真似したいフレーズがたくさんあった。

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2021年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一冊の中で、ふふっと声をあげて笑ったり、涙をこぼした経験は初めてでした。彼女にしか書けないものがたしかにここにあって、私はきっとこれからも何度も救われると思います。さあ、今日も"人生していきます"。

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2021年01月22日

Posted by ブクログ

好きなものに律儀でありたい姿勢と考え方に感じ入るところが多々あり。
岡奈ななこは最高の友達なんやなって…

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2024年06月09日

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この本で
andymoriを知りました
とてもすきになりました

おかなななこちゃんは
好きなYouTuberだったのです

軟骨にピアスを開ける時
どうしてか右耳を選んでしまいますね
私ももちろん右耳の軟骨に穴を開けています

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2024年01月20日

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彼女の持つ文学性や哲学性が好きで、数年前から動画を観ています。本書には彼女を彼女たらしめる背景や思想などがふんだんに織り込まれており、ファン必読の一冊となっています。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

文学的世界観YouTuberって何?って感じでにゃんたこさんを知らずに表紙とタイトルの良さに惹かれて買ってみたら表紙とタイトルに負けず劣らずの良いエッセイ集でした!!

ほんまに表紙もいいし「人生はシュプリームなガラクタだ」っていう帯までいいし、中身も読んでみて!っていうくらいいい感じの空気感と程良い角度のエッジの効いたエッセイでずっとニマニマしながら読める。

現代人の日常をいい感じの角度で切り取った
ニマニマエッセイ       ★★★★★
さすが文学的YouTuber的なグッとくるワード
               ★★★★★

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

にゃんたこーーーーーー
ありがとう
一度きりの人生楽しく過ごそ〜
慈しみ
すぎたるは及ばざるがごとし
親友の話

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2022年02月02日

Posted by ブクログ

読書家の方が到達する一つのゴール、ニヒリズムに近いものを感じた。
自己肯定感の不必要さ、しかしアイデンティティを重要視する著者の考え方は「論理的思考」とは正反対のものである。
学生や生徒は始終、周りを気にして生きづらかったりもするのでこういった考えの方もいる例としてベストな本だと思った。
どちらかというと女性に刺さりやすい本なのかな??

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2021年11月19日

Posted by ブクログ

沈む熊、面白かった。

"永遠を生きることのできない私たちは生きることで一歩ずつ死に近づいていく。そんな私たちに、芸術だけが永遠を与える。芸術だけが死を閉じ込められる。
芸術は救済だ。そして永遠の証明だ。"

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

すらすらと軽く読めるが、心に残る。
彼女の考え方が自分に似ていてスッと入ってきたのもあると思う。
読ませる文章を書く人だなぁ。おもしろかった。
YouTubeもあまり見たことないのに、読んでいるとなぜかずっと知ってる友達みたいな気がしてきて不思議だった。

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2021年08月02日

Posted by ブクログ

1話完結のように、著者の思い経験が赤裸々に語られる。
著者の人生を追体験するような読み味だが、この本に書かれている彼女の人生はほんの一部にしかすぎない。
更に彼女を深く知りたくなる1冊

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

ゲラゲラ笑える話からめちゃくちゃ共感できる話、ボロボロ泣ける話まで全てが面白くてこの本の一つ一つがにゃんたこさんを形成する物語なんだなって思いました。印象に残ってるのは「青い首輪から咲いた花」「堂々と逃げること」「コンプレックスとピカチュウのしっぽ」です。
大事にしたいものがあります。消したくない言葉があります。失いたくない人が居ます。その全てを忘れない為だけでも僕は痛みを抱えて生きていきたいと思いました。
これからも応援してます!

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2021年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メモ



p.92
生きるということは、心に咲かせた薄紫色の小さな花に、絶えず水をやり続けることだ。

感想

にゃんたこさんらしさがでていて、読んでいて彼女のいつもの声が聞こえてきた。人生を変える1冊にはならないが、どこかで心の支えになる本だなと思う。文章が好き。
家出の話が1番印象的。あー、がんばろ。

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2021年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一話ずつがとても短いので、動画を見ているようにあっという間に読み終わった。
ペットの話には弱いのでヤマトの話では泣いてしまった。
クスリと笑える部分もあり、頭を使う本を読み終わった直後だったので、サラサラと読めるところが良かった。

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

同年代でいい感じのエッセイ書く人いないかな、で読んでみた
ちょっとまだ若すぎるのか、自分の内面の話ばっかりでいまいち

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2023年09月23日

Posted by ブクログ

3.2

良い意味で何も考えずにゆるりと読める一冊。日々を過ごす中で感じる些細な出来事や感情が、素直に文章に落とし込まれている。

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2023年04月21日

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