あらすじ
私が所属する交響楽団は資金難で大ピンチ!
やっと見つかったスポンサーは婚活会社の社長。
音楽への理解はゼロ。しかもドS!
そんな奴とエレベーターの故障で二人きりに!?
「ピンチ!」と思いきや意外な弱点が!!
強がっているだけ? 本当は不器用な人?
心の隙間を埋められるのは私だけだったなんて!?
いったん素直になったら純情一筋!
濃厚エッチも猫可愛がりも止まりませんっ?
鬼コワ社長様が激甘ダーリンに豹変する年の差ラブ
【電子書籍特典は甘~い番外編ショートストーリー】
感情タグBEST3
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これはイイ俺様♡
ちょっと横暴な印象から入って、なかなかかわいいし素敵な理事長さん。関西弁がちょっとだけ出るのも、なんだかんだ好意が漏れてて甘いのも、読んでいてほっこりキュンでした!サディスティックというか… ちょっと天邪鬼?ちょっとS?くらいの紳士でした。オススメです
情感たっぷりな表現力が見もの
草野さんの作品は題名や題材から、ちょっと暴力的なのかと思わされるですけど、人間の根っこの部分が優しい人達に出会えるので、何というか嬉しくなるんです。
今回は題名のサディスティクが何を指すのか分からないんですけども、強いて言えば、社長の越前基が少し口が悪い時があるかな、というくらいで。それは主人公のあぐりも売り言葉に買い言葉で感情の赴くままに酷い言葉で言い返しては後悔しているので、お互い様かと。
舞台は決してハイソな世界ではなく、一般的な人達の日常を切りとったストーリーなのに小道具がトランペット、バナナ、楽団や社長のステッキ、引き摺る脚等々絶妙で、ぐいぐい読めます。読後、ちょっと現実の世界とない混ぜになるような、自分が危ういです。
越前基が話すイントネーションで標準語と地元の言葉を使い分けにより、相手との距離感が測れるところも面白い。兎に角、越前基をもう少し観たいなぁ。