あらすじ
10年にわたる躁うつ病の闘病体験をつづった漫画。ジェットコースターのような波乱に満ちた人生を歩んできた著者が治療過程をたどり、躁うつ病とはどういう病なのかを渾身の漫画で伝える。躁うつ病の母(著者)と統合失調症の娘との関わりは、愛情あふれる思いとは裏腹に、病ゆえに葛藤がつきまとう。診察場面が漫画でビビッドに綴られ、主治医による専門的な解説がある。漫画と解説とを見比べることで、治療者と患者がどんな対話をして、何を胸に秘めているのか、両者の思惑が垣間見られるのも魅力。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
完璧主義者ほどなりやすいと聞いたことがあるけど、ご本人も頑張りすぎたんだろうな。
家庭崩壊してて娘さんが病んでしまったのも理解できる。(末っ子の話が全然ないのが気になるけど…)
鬱は本人の生まれ持った気質もあるけど環境も重要とのこと。ご本人の環境が裕福な家に嫁いだけど昔気質の姑、待望されている男の子は授からなかった(娘たちはかわいがってもらえない)など必要以上に精神的に辛い思いをさせられている。
絵は下手だし、話は時系列飛んでるけど本職の漫画家さんじゃないのでその辺は許容。だけど絵手紙教室で先生よりうまく描けたとか結構ポジティブに書いている。後で知ったのですがこれはこういう病気の特徴でもある自己の過大評価のようです。時には相手をこき下ろすことも。事細かに書かれているわけではないけど「先生より私の方が上手、先生はへたくそ」と暴言吐いたりしたのかな…と。そういう周囲が困惑することも時には平気でやってしまうと思うんですよね。
幼い我が子の髪の毛掴んで暴れまわるシーンとかあっさり書かれていますが当事者だったらどれだけ怖いことか…。
自分の精神的な病気を認識してどんな行動をしてきたのか理解して書き留めることができることってすごいことだと思う。
しかし、最後の漫画家目指してるイケメンとの出会いって何?(笑)
Posted by ブクログ
よくあるエッセー漫画かと思ったら違っていた。かなり真面目な内容の闘病マンガが読みやすく描かれていてじっくりと読んでしまった。著者の家族への愛情が伝わってくる。
Posted by ブクログ
当事者マンガ。躁鬱病のリアルな日常が描かれています。ママが躁鬱になったのは家庭のせい、娘が統合失調症になったのは母と家庭のせい。間違いなくそれは正しい。う~ん、正直な感想をいうと娘が可哀そうというか、親からの暴力は一生の傷になりえるものであるし、数々のエピソードを読んでも不運でしかたなかった。それでも産みの母を好きと言える彼女が好きだ。また、医師のコラムもあり、専門的な知識も載っており、躁鬱を知りたい時にはうってつけの本だ思う。ただ、自傷などの表現があるため、苦手なかたは気をつけてください。お勧め。