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Posted by ブクログ
日本ではアート(美術)は、モノとして「きれい」「技術が高い」など優れていることが重視されるが、欧米ではコンセプトとして「価値観」「考え方」が優れていることが重視されるという指摘に納得した。日本では美術鑑賞というと、前提知識無しで観て感じた感想という感性を鍛えることが重視されている理由がわかった気がする。
その他;
・アートには正解がない。その意味で、「正解のないものをどう受け止めるか」を考えるヒントになる。
アートは鑑賞者にとっての鏡、起こる反応(感想)はその人の内面の心象風景そのもの。そのあいだの心理学的パターンを感じ取るトレーニングにもなる。
など、得ることが多かった。
Posted by ブクログ
実はこちらの本、美術史家•岡田温司先生の著書だと思って手に取りましたが、実際に書いておられるのは5人のライターさんでした。
さらっと読めて、切り口や視点は面白いなぁと
思ったけど、内容がさわりだけなので読後はちょっと物足りない感じが残りました。
タイトルどおり、あくまでも『ビジネス教養として』なので、専門的な内容ではなくてアート作品を見る時の視点に気づかせてもらえて、場合によっては会話にも活かせられるかも。そんな感じの内容でした。
中でも
個人的に興味深かったのは
奈良美智の代表作である
いじわるな顔した子どもの作品。
見る人によってかわいいと捉えたり、
怖いと感じたりする。
どうして人によって捉え方が違うのか?
これを心理学と絡めて書かれていました。
“心理学の本質は刺激に対する反応を読み取ること“
アートは人の心理に深く働きかける性質をもつ。
アートは心理状態の鏡。
それを心理学と絡めて書いてあったのが
興味深かったです。
"アートを鑑賞した時に起こる反応は、
その人の内面の心象風景そのもの“
アート作品を見て感じるポジティブな感情
『かわいい』やネガティブな感情『怖い』を
ポジティブ心理学と結びつけています。
自分の心理パターンの打破を試みたいなら
アート鑑賞をしながら自分にどんな刺激があって、
それに対する自分自身の反応を感じとるトレーニングをしてみるといいですよ…と提案されていました。
今度アートと触れる機会があったら
意識してアートと向き合ってみたいと思います。