あらすじ
【コンプライアンスの知識があなたを守る】
日々ニュースをにぎわす、パワハラ、セクハラ、SNSの誹謗中傷、自粛警察、不倫・・・。
「自分は大丈夫」と思いますか? 実は、そんな人が一番危ない! コンプライアンス意識が高まる今は、「これくらいいだろう」「自分は正しい」「どうせバレない」と考え、人生の致命傷になるケースが後を絶ちません。
法律をはじめとする社会人が守るべきルールを知ることは、あなたを「加害者」になることから守ります。そして「被害者」になったときに、あなた自身の権利を守ることができます。この本で紹介する、「誰にでも起こりうる」アウトな事案を読み、あなたを守る武器にしてください。
【コンプライアンスって?】
直訳すると「遵法精神」。
ただ、法律だけでなく、法律の周辺にある社会のルールや社会人として求められる行動規範といったものも含まれます。
こういったものは時代と共に変化していきます。そしてその変化についていけず、見誤ると、法律違反として罰せられたり、会社で懲戒処分を受けるような事態に発展しかねません。
例えば・・・
部下の指導で机を叩いたり、イスを蹴ったりしたら? → 状況次第では暴行罪!
若手社員に宴会の余興をさせたら? → パワハラで損害賠償や懲戒処分!
会社のソフトを自宅のPCにコピーしたら? → 著作権法違反で高額な賠償金!
有給休暇の申請を1回でも却下したら? → 労働基準法違反!
友人と一緒の写真をSNSに投稿したら? → 肖像権侵害で損害賠償!
SNSで個人を誹謗中傷したら? → 名誉毀損で高額な賠償金!
もちろん、すべてのケースがこのような結果になるわけではありませんが、状況次第では、あなたの人生を大きく変えてしまうかもしれないのです。
【誰もが「加害者」「被害者」になりうる!】
この本では「誰の身にも起こりがち」な86の事案を紹介しました。
絶対に自分は加害者、被害者にはならないと言い切れるものはありません。
「無意識のうちに加害者になっていた」と気づき、人生を踏み外すことを免れる人もいるでしょう。
「上司のあの言動、やっぱりアウトだったんだ!」と知ることで、対抗できる武器を得ることができます。
あるいは、法律を知っておくだけで、精神的な「お守り」にもなります。
ビジネス以外にも社会的なアウト、人間関係のアウト、お金のアウトなど、さまざまな「アウト!」を紹介しました。
ぜひこの本で、あなたを守ってください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近、コンプライアンスやハラスメントという言葉で、管理職などが、新人や部下を指導するときに、とても苦労をしているとを、自分自身の体験や経験、友人の話などを聞いていて感じる。
そんな中少なくとも我々の新人時代は当たり前だったことが今はアウトなんですよとわかりやすく説明した本
特にコラム1 は参考になった。
上下関係をなくしなさいと言うのではなく、上下関係を根拠に相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたりする行動はダメと言うのが大原則。
労働施策総合推進法の定義
1優越環境を背景とした。
2業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により
3就行関係を害すること(身体的もしくは精神的苦痛を与えること。
→客観的に見て、業務上必要かつ相当な範囲で行われる。適正な業務指示や指導はパワハラに該当しない。
即アウトになる。6類型
1暴力などの身体的な攻撃
2.暴言必要以上の長時間の叱責など、精神的な攻撃
3、別室に隔離無視等の人間関係からの切り離し
4、明らかに現実不可能なノルマを貸すなどの過大な要求
5点能力や、これまでのキャリアとは、かけ離れた難易度の低い仕事命じるなど過剰な要求
6、性的思考や病歴などを本人の同意を得ず暴露するなどの個の侵害
Posted by ブクログ
読みやすく、事例が身近で分かりやすい。
どのくらい分かりやすいかといえば、私が読みかけでテーブルの上に置いておいたら、小学生の子供たちが、気になって読んでしまったくらいのレベル。
見開き1ページなので、集中力も保ちやすい。
Posted by ブクログ
昔は問題無かったが、今やると問題になる行動をまとめた本。一般向けに書かれており非常に分かりやすい。それダメなの?と思う内容もかなりあったので頭の片隅に入れて、間違ってもやらない様に心がけたい。
Posted by ブクログ
日常的な出来事やニュースを法律に照らして良し悪しを再確認できる。原告側と被告側の主張を対比させながら平易に解説しているので、わかりやすく、読みやすい。