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Posted by ブクログ
シリーズの「歴史のミカタ」に続いて読んでみました。世界史のミカタと言ってもユーラシア史で、両端の日本、ヨーロッパと、真ん中の遊牧民族の対比を軸に思索を進めます。
その施策の幅が読んでいて楽しいのですが、最初に軸を決めてなかったらもっと幅が広がったのではないかとも思うのです(発散しすぎて何もまとまらない可能性もありますけど)
Posted by ブクログ
世界史の「ミカタ」という表現がタイトルだけじゃなくて「ここが肝!」的なところに頻出するのだが、某関西の情報番組を連想してしまい、どうにも気になった。
定住する統治文化を持たないユーラシア中央の遊牧民の活動が東西の歴史に大きく影響したのはその通りだろう。ただアメリカ大陸やアフリカの話はほとんど出てこないし、語りはじめもアレクサンダー大王からで、かなりざっくりした内用になっています。
Posted by ブクログ
西洋を舞台にする小説を著する佐藤賢一と、国際日本文化研究センター教授の井上章一による対談方式の本。
まだまだ個人的には世界史的視点は、乏しいところであるが、二人の軽妙な語り口に、面白味と首肯けるところが多々あった。
話は神話から現代までと守備範囲は広く、特に第二章の、遊牧民という世界史に与えた影響、インパクトについては、今日の研究で少しずつ浮き出されつつあるも、一般的にはまだまだ西洋史と東洋史が主流なため、そういった異なった俯瞰はとても興味深かった。
果たして現代について、過去から学んでどのようにそれを活かせられるのか。結局は過去を学ぶことでしかそこに解決策を見出せないのか。それは一朝一夕には難しい。