【感想・ネタバレ】Webサイト・リニューアル 「見た目だけ変えた」にしない成功の手引きのレビュー

滝川洋平 / 岸正也

【既存サイトのリニューアル、成否のカギは準備8割、実施2割。】

「見た目も古くなってきたから、とりあえずリニューアルしてみる? 」
──伸び悩むサイトやサービスにありがちな「とりあえず」「なんとなく」のリニューアルは、費用や時間をかけた結果、成否が曖昧なまま終わることが多いでしょう。

本書は、WebサイトやWebサービスのリニューアル・プロジェクトを手がける担当者に向けたものです。
リニューアルを成功させるための考え方・進め方を、発注側（クライアント）と受注側（制作会社やベンダー）、両方の視点から解説しています。

現状の分析に始まる検討段階から、課題の洗い出しや要件を固める準備段階、実際に構築して公開するまでをカバーしており、なかでも検討フェーズと準備フェーズに多くの紙幅を割きました。
実施前の「準備」にこそ、成否のカギがあるからです。

リニューアルは積み上がった課題を、なかったことにする「魔法の杖」ではありません。
本書で解説している一つ一つのプロセスを、基本に忠実に「積み重ねていくこと」が「本質的な課題」の解決につながるはずです。
サイトやサービスの運営に携わるみなさんは、ぜひ本書で解説している内容を実際に試してみてください！

〈こんな方にオススメ〉
・リニューアル・プロジェクトにかかわっている方
・サイトやサービスの数字が伸びずに悩んでいる方
・社内外での合意形成やコミュニケーションが上手くいかない方

〈本書の特長〉
・発注側と受注側、両方の視点を知ることができます。
・多くのリニューアル・プロジェクトを手がけた著者が執筆しています。
・プロジェクトのフローに沿った基本に忠実な構成になっています。

〈本書の内容〉
■INTRODUCTION リニューアル、その前に
■CHAPTER 1 検討フェーズ
■CHAPTER 2 準備フェーズ
■CHAPTER 3 設計フェーズ
■CHAPTER 4 実施・公開フェーズ

[ブクログ · ★★★★★]

ウェブサイト制作に携わる方におすすめしたい。
リニューアルが必要か否かの判断から始まり、ちゃぶ台返しの回避の準備、GAなど各種ツールの紹介も程よくあり勉強になりました。

インハウスデザイナーとして働く中で困難に思うところが多いので、正しい進め方の基準を知ることができて良かった。指標となるものが見えない状態から進むことができました。Googleタグマネージャーやサーチコンソールなど、入れてはあるけど手が回らなくて使えていなかったものについて、何ができてどこで何をするべきか、ざっくりの説明があることもよかった。

[ブクログ · ★★★★☆]

サイトリニューアルをする際の発注元がする一連の作業をまとめたもの。概論ではあるがざっくりやることがわかるだけでもありがたい。

[ブクログ · ★★★☆☆]

制作会社ではなく事業会社内のサイトリニューアル担当部署向けに書かれている感じ。
これだけを読んでリニューアルがうまくいくとは思えない。
とはいえ結構網羅的に書かれているので、多少経験がある人が読めば自分の知識の抜け漏れや、工程の改善点に気づくことができそう。