【感想・ネタバレ】ストレス・マネジメント入門[第2版] 自己診断と対処法を学ぶのレビュー

あらすじ

ストレスを自分でチェックし,軽減するようにコントロールする「ストレス・マネジメント」の技術をだれもが学べ,実践できるようにした本書初版は,多くの読者から好評をもって迎えられた。今回の改訂第2版では,「レジリアンス」についても論及し,さらに認知行動療法の第三の波とされる「弁証法的行動療法(DBT)」の心理社会的スキル・トレーニングから,マインドフルネスなどのストレス対処に有効なスキルを取り上げ,その習得方法を解説している。
本書では,タイプA性格をはじめストレスとパーソナリティの関連にふれ,具体的対処法として,認知行動療法の技法を応用したタイム・マネジメントや問題解決法,認知再構成法,リラクセーション法,怒りのコントロール,イメージリラックス・トレーニング,自己主張訓練などが提示される。そしてさまざまな技法を通して,自己の状態を客観的に把握しながら,効果的なストレス・マネジメントを行う方法を学べる仕組みになっている。各章の終わりには,実際に使える25種類の記述式心理テスト〈ストレス自己診断〉を収録した。
臨床心理士,医師,ソーシャルワーカー,学校関係者,企業カウンセラーの方々など,ストレスチェック,マネジメントに関心をもつ専門職の人々が,実践的に使えるワークブックとして活用することができるだろう。

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Posted by ブクログ

産業衛生従事者、心療内科・精神科外来担当医や心理士、保健師などの専門家向け。引用文献がきちんと記載されている。1970年代からのストレス研究に基づく知見を実用的にコンパクトにわかりやすくまとめてあり、力作。

自己診断用の質問表が豊富に掲載されており、一般の読者が読む場合には質問表で自分自身の状態を把握しながら読むと興味を持てると思う。

メモ
ストレスという概念は1970年代から大きく四つの考え方があった。
1ストレッサーを重視する考え方
2ストレス反応を重視する考え方
3ストレスを受ける個体側の認知を重視する考え方
4ストレスを、全体的な現象と捉える考え方

現在は、この四つをまとめて総合的ストレス過程と定義するのが最新の傾向。cooper2004

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2016年07月10日

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