あらすじ
黒猫のロクは閻魔。十九年前、初恋の相手だった少年・桔平を救うため誤って火事を出してしまい地獄に堕ち、以来大王のもとで修業中だ。ある日、桔平が手違いで地獄に堕ちてきた。ロクの必死の訴えに、大王は一か月間監視することを条件に桔平を現世へ戻す。こうして人間の姿を与えられ、桔平が獣医を務める動物病院を手伝いながら目付け役として一緒に暮らすことになったロク。ふたたび桔平への恋心を募らせていくのだが…。
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「一ヶ月も一緒に居られる」監視から、終盤には「一ヶ月しか一緒に居られない」に変わる切なさ。
前半は、ロクの初恋相手への可愛いピュアな片想いの気持ちが桔平にバレないように浸るほわほわ話だったのが、後半は涙腺がゆるくなるほどの感動になる。
初出番から最後まで、閻魔大王の優しさが天使様すぎて泣けます。
ロクと閻魔大王の別れに、図らずも涙。
もう閻魔大王じゃなくて閻魔パパです。
元猫のロクは人間の身体に疎いので、風呂も入りたくない、性知識も皆無。
「桔ちゃんに触られるとこうなるんです、病気でしょうか」って硬くなった場所に桔平の手を導いて、自分で触らせときながら「ああダメです。桔ちゃんに触られるともっとジンジンします」て半泣きになる描写はあざとエロすぎて深呼吸が必要でした。
ロクの「全部桔ちゃんのせいです。桔ちゃんがなんとかしてください」は読者の総意です。
性に無知なロクのシーンは、一行読むごとに賢者タイムに突入します。
イケメン優男でゲイの野口先生がいいキャラ。
初対面のときから下心丸出し(ロクは気づいてない)でアピールしたり桔平に宣戦布告するけど、自分に勝ち目がないと悟ったときの潔い引き際……。
野口先生に! 運命の可愛い男の子を!
地雷要素(女関連やNTRなど)はひとつも無いので、是非読んで欲しい。