あらすじ
サルに注射され、クマに噛まれた獣医さんが教えてくれる…、動物にまつわるオモシロ話が満載のコミックエッセイ!「チンパンジーは酒を飲んでストレスを発散させる」「羊は毛を刈らないと熱中症で死んでしまう」etc…
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Posted by ブクログ
現役獣医さんのことを描いたマンガ。動物園の動物の裏話や、動物たちの生態の解説が面白い!けど、ただ面白いだけじゃなく、人間と動物の関わりを考えさせられるような内容も盛り込まれていてなかなかに奥が深い。
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以前は動物園で、現在は街の動物病院で活躍している獣医さんの体験談・動物いろいろ話のマンガ化。とっても面白かった。
動物病院のメイン患者(?)犬ネコから、動物園の馬やゾウや猿その他たくさん、そして動物園外の野生動物に至るまで、多種多様な動物が登場します。登場する人間陣も愉快。
動物の個性や可愛さ、ときには憎たらしさ(笑)といった表情も上手に描かれています。
それにしても獣医さん、ハードワーク。そして噛まれて蹴られてまた噛まれ・・・よくこれまでご無事だった・・・(無事じゃない?)。
動物病院の話も楽しいですが、やはり圧巻は動物園でのエピソード。特にシマウマとゾウの話には胸が熱くなりました。シマウマ、飼育員さんの指をほぼ噛み切り、先生のお尻にガブリと噛み付くんですけどね。
そして最後は環境が悪くなり動物がどんどん生きる場を失い絶滅しつつあるというちょっと深刻な話題に。
動物好きな人には絶対にお勧め。そうでない人も動物が好きになるかも。
Posted by ブクログ
原案の北澤功さんは動物病院の院長だが、動物園で働いたこともある。その経験談を漫画家のユカクマさんがコミック仕立てにした「コミックエッセイ」である。
軽い読み物かと思うと、活字の量も多いし中身も濃くて読み応えがある。
「爆笑」とあるとおり、概ね笑える話なのだが、笑った後にふーんなるほどと感心したり、そうなのかと考えさせられたり、ほろりとしたり。
人間と動物との「常識」の違い、心が通じ合ったと思わせる出来事、生態系の奥行きを感じる話など。
帯に”「人に話したくなる」ストーリー”とあるが、なるほど、印象的なエピソードが多い。
身近な話で役に立つものとしては、犬が咄嗟に噛んだときの対処法。何かに驚いたり、痛いところに触ったりして飼い犬に噛まれてしまったら、まず噛まれた人が落ち着いて冷静に話しかけること。そして噛まれた手などを引っ張るのではなく、逆に押す。こうすると歯の向きが逆になり、喉も苦しくなるため犬は口を開く。噛まれないに越したことはないが、噛まれたら試す価値はありそうだ。
動物園の動物の場合、大型の肉食動物に噛まれたら一大事なのはもちろんだが、意外に侮れないのがシマウマ。上下の歯が揃っていて、しかも草を噛み切ることができるわけだから力も強い。警戒心が強く、麻酔もなかなか効かないので、治療をするときは大変なのだそうだ。
オランウータンとチンパンジーとゴリラはいずれも類人猿だが、それぞれにタイプが異なり、単独行動を好むもの、好奇心が強いもの、穏やかなものとかなりの違いがある。飼育員さんの側でも好みや相性が分かれるようである。
カエルツボカビ病やペンギン会議など生態系に関わる話が織り込まれているのも、読者の視野を広げてくれる。
読み応えがあるものにしている1つの理由は、北澤さんが動物園と動物病院の両方を知っていることだろう。ペット動物だけでなく、猛獣や珍獣、多様な動物が登場する。
そして日々がっつり動物に向き合い、身近にじっくりと観察をした蓄積の厚み。困った事態が起これば、事例の少ない種の動物であっても、とにかく対処しなければならないという切迫感。
動物好きの人には楽しく読める1冊だと思う。
Posted by ブクログ
獣医師のエッセイ漫画。
こんな動物の治療して困った!とかだけでなく、
飼い主としてもっと、ペットのことを考えてあげて、とか、環境のこととかまでも考えさせられて・・・面白かった!
特に、キーストーン種の話。
ラッコが乱獲などでいなくなった海では、食物連鎖の鍵となるラッコがいなくなったために、結局、何の生物も育たない砂ばかりの海となってしまったとか。
Posted by ブクログ
チンパンジーとオランウータンの性格の違いが笑えました。
わたしはオランウータン型だな。
邪悪なゾウなど、内部から見ていた人ならではのエピソードがうれしい。
Posted by ブクログ
こんな先生にうちの子(犬)も診ていただきたいです。
いろいろな動物の生態も知れて楽しかった。
自分がどんな霊長類に似ているかの診断が、フムフムとうなずけてしまって笑えた。
Posted by ブクログ
動物園の獣医を経て、今は町の病院で獣医をなさっている北澤先生。
彼が今まで遭遇した珍事件や、動物についての豆知識を
愛玩動物飼養管理士1級の資格を持つ漫画家、ユカクマさんが漫画化した
楽しくてためになるコミックエッセイです。
犬、猫、ハムスターはもちろん、チンパンジーやシマウマにまで噛まれて
「噛まれるエキスパート」を自認する北澤先生ですが、
今までに噛まれていちばん痛かった相手は、肉食動物と思いきや
なんと草食でおとなしそうなシマウマとのこと。
シマウマは人に懐かない上に、麻酔も効きにくく、
上下の歯が揃っているので噛まれるとものすごく痛いんですって。意外ですよね。
その他、犬に噛まれたら引っ張らず、犬歯の向きに沿って押すようにすれば
苦しくなって口を開けてくれるとか、目からウロコの情報満載♪
こういう知識を披露するまで、どれほど動物に噛まれ続けたのでしょうね。。。。
なんと、チンパンジーに注射しようとして、
反対にぷすっと注射針を刺されたこともあったとか。おいたわしや。。。
他にも、ウサギは舌に味を感じる「味蕾」が人間の倍以上あるのでグルメだとか
羊の毛を、刈るのではなくネットと一緒にペロリと脱がせる方法を開発したのが
なんと醤油メーカーのヒゲタ醤油だったとか
思わず「おお!」と感心するような豆知識がいっぱいです。
動物好きな方は、ぜひ♪