あらすじ
※本書はリフロー型の電子書籍です。
【「令和おじさん」と「ラストボス」の政権戦略。】
新元号発表の舞台裏――直撃! ポスト安倍の本命!
新元号「令和」発表以降、国民的注目を浴びる歴代最長の在任期間を誇る「叩き上げ」の内閣官房長官である菅義偉と、自民党内の異論を封じ込め、「安倍3選」を主導した「辣腕」幹事長である二階俊博に直撃し、丹念な関係者取材を重ねた政治ノンフィクション!
「令和」時代の日本政治を震わす怪物ふたりの戦略と胆力に迫る! 「ポスト安倍」は安倍総理本人なのか、あるいは別人か? 6年半に及ぶ第2次安倍政権を支える権力の本丸、総理官邸と巨大与党・自民党を仕切るキーマンの政治的屹立から、政界の実力者・二階俊博と菅義偉の権力の実体、今後の日本政治、その社会的影響を読み解く。
「週刊文春」の元祖トップ屋である作家・大下英治が浮き彫りにする政界黙示録!
【目次】
序章 新元号「令和」発表とふたりの怪物
第一章 内閣官房長官・菅義偉の戦略
第二章 二階俊博の屹立――田中角栄の薫陶
第三章 小泉純一郎と二階俊博
第四章 自民党幹事長・二階俊博の胆力
第五章 内閣官房長官・菅義偉秘録
第六章 二四時間政治家――官邸の危機管理人
終章 “ラストボス”二階俊博の闘魂
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Posted by ブクログ
長期政権となった第二次安倍政権のキーマンである、ふたりの怪物。このタイトルと表紙のお二方の写真に、半ば義務感のようなものを感じて、手に取った。
政治に関する書籍は、興味のど真ん中なので大体読む。が、その大多数がトップに関するものであり、いわゆる裏方と言われる人にスポットを当てた書籍は少ない。私もどちらかと言えば、支える側に回る一人だ。その鏡みたいな人物を題材にしたこの書籍は、自ら読んでくれと言わんばかりに書棚から話しかけてきた。パッと目について、焼き付いて、離れなかったのだ。
このふたりの怪物の生い立ち、地方から国の政治家へ、自民党内の陣笠議員から一国の総理を支える政治家にまで 駆け上がっていく経緯が、赤裸々に著されている。
第二次安倍政権を支えた、名官房長官と名幹事長。この2人がどのように 安倍政権を支え官僚を抑え、世論の風を捉え、政策を実行していくかが分かる素晴らしい書籍である。
これは政治家だけじゃなく、自民党を会社組織として置き換えた場合、組織内での動き方にも通じるものがあると思う。政治に興味がある人だけじゃなく、組織として働く社会人必読の書ではないだろうか。