【感想・ネタバレ】さよなら恋人、またきて友だち ~宮内ユキについて~(2)のレビュー

“自分が不幸でいることで、自分は幸せになれる。”
“大好きな相手が辛いことで、安らぎを覚える。”
幸せと不幸せについて、こんなにリアルに向き合ったBLがあっただろうか。ドロ沼地獄BLが好きな人は1作目から一気に読んで欲しい。

1作目『さよなら恋人、またきて友だち』
2作目『さよなら恋人、またきて友だち~ロスト・チャイルド~』
この続きで長編の本作は、幸せと不幸についてがテーマ。
カナエの兄、宮内ユキが、弁護士の鳴海に救ってもらったお礼に鳴海の失踪した弟を探すため、人身売買組織に体を売りながら過ごす中で
描かれる各々の「幸せ」。
一方から見ると幸せで、もう一方から見ると不幸せであっても、それは彼らにとって確実に正しいものである。
誰もが自分の幸せを押し付けて他人を不幸にし、他人に幸せを押し付けられて不幸になる。
各キャラクターの幸せについて追ううちに、読み手の自分の幸せについても深く考えさせられてしまう。

また、ユキのセリフに「不幸であってもごはんはおいしいし、楽しいと感じる瞬間もある。なんで悲しみだけで自分をいっぱいにできないんだろう。」という印象深いものがある。

人間とは、どんな状況でも幸せを拾えるようにできているのかもしれない。
この作品のキャラクターが全員幸せになれるように、ただ願うばかりである。

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匿名

ネタバレ 購入済み

オウギはなんだか雰囲気が柔らかくなりましたね!オウギとカナエカップルはもう安心して見られる!
けど、ユキと鳴海さんのほうは…んー…とにかく、二人の幸せを祈ってます!

#切ない #ダーク

0
2023年08月01日

n.

購入済み

相変わらず重い空気感があって
しんどいところもありますが、
前向きな言葉や展開もあり、
すごく良かったなと思います。

0
2023年03月04日

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