【感想・ネタバレ】新装版 私は株で200万ドル儲けたのレビュー

あらすじ

ブレイクアウト売買法の元祖「ボックス理論」の生い立ち
多くの熱い読者からの要望で新装版で復刊

個人投資家のダンサーがわずかな資金をもとに株式売買で200万ドルの資産を築いた「ボックス投資法」

本書は、株式市場の歴史に残る最も異例で、輝かしい成功物語のひとつである。ダーバスは、株式市場の専門家ではなく、世界中を公演して回るような、ショービジネス界の世界では最も高いギャラを取るダンサーだった。しかし、株式売買の世界に足を踏み入れ、世界中から電報や郵便などの通信手段を駆使して、百万長者の数倍もの資産を築いた。

というのも、ダーバスが悪戦苦闘の末に開発した独自の投資手法は、マーケットの上昇(強気相場)・下落(弱気相場)に関係なく通用するものであったからだ。そのうち、ダーバスが奇妙な投資手法でものすごい利益を上げているという噂がウォール街で広まり、タイム誌が彼の特集記事を組むまでになった。その後、説得されて執筆した本書は、当時、8週間で20万部近くも売れる大ベストセラーになった。

本書に記載された会社のなかには存在しなくなったものや、取引されなくなった銘柄も多いが、それでも本書に書かれたボックス理論の信頼性に揺るぎはまったくない!

今なお多くの投資手法に取り入れられているこの「ボックス理論」の発案者ニコラス・ダーバスという名は、多少なりともマーケットに関心のある人であれば、遅かれ早かれその名前を知ることになる伝説的人物だ。本書は、彼が投機家としてはまったくの素人だった時代から、やがてボックス理論を考案して200万ドルを稼ぐまでをつづったノンフィクションである。彼がボックス理論を発見するまでの悪戦苦闘は、投資を始めたばかりの初心者がだれでも犯す典型的な失敗の数々であるが、そこから独自の理論を考案するまでの軌跡は読者に驚きと大きなブレイクスルーをもたらすヒントとなるだろう。ダーバスが苦難を乗り越えて成功するまでの姿は、すべてのトレーダーにとって何物代えがたい、今でも新しい最高の教科書である。

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Posted by ブクログ

ボックス理論云々よりも、初心者がやらかしがちな失敗と、それに付随する精神の上下、およびそれへの対策や考え方についての描写が生々しいところが印象に残った。理論ではなく、そちらのほうがずっと役に立ちそうだ。

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2021年04月13日

Posted by ブクログ

著者が「ボックス理論」を築き上げるまでの実体験談。古典的名著であるようだが半世紀以上前の紆余曲折の物語形式のためこの理論が株取引の参考になるかと言えばそうではない。しかし著者の失敗を糧に理論を磨き上げていく様と不屈の精神は大いに参考になる。そして儲けるためにファンダメンタルは必要ではあるけれど重要でないのかもしれない。「株式市場」を一つに生き物として捉えて惑わされず真摯に向き合うことが大切なのだと思う。それが非常にとても異様に難しいのだけれども。

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2021年09月24日

Posted by ブクログ

有名な投資家の方などが名著だとおっしゃっているのを何度も見聞きしていて、ずっと気になっていた本で、ようやく読みました。

この本よりも後に出ている成長株投資や新高値投資などの本を読んでいるので、新しく知ったというような感じの部分はありません。

ただ、自分の決めたルールに必ず従うこと、いろんな情報に振り回されないことといったところは不変だし、再確認できました。

最近投資に全然力を入れていないので、また頑張ってみようかなと思いました。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

何かの書評で稀に見る名著ということで読んだ。ダーバスの投資に対する姿勢や、自己洞察力の高さは余人には真似できないものがある。その上で、ダーバスは運も必要だと謙虚に述べているところに好感が持てた。

実際の投資の記録がほぼ五十年も前なので、今とは状況は大きく違うが、彼の投資に対する考え方は決して古びるものではない。

彼の開発したボックス理論がイマイチ理解できない上、今の情報社会の中で余計な情報をシャットアウトするのは不可能なので、直接的に参考になる部分は少なかったが投資をしている人は読んでも損はないのではないだろうか。

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2017年08月17日

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