あらすじ
【初めて付き合った男はクズだった】自らの顔が嫌い。自らの恋情を受け入れられない。自らが深く人と繋がることを否定する。みんなどこか欠落している、だからみんな求め合う。学生時代に遊んだ先輩+居場所を転々とするヒモ×セックスが怖いモデル。――「あっち向いて、お前の顔萎えるから。」自分のルックスにコンプレックスを持ちながらも被写体として働く時生(ときお)。学生の頃に付き合っていた相手にも容姿を否定されてしまったことがきっかけで、セックスそのものに恐怖心を抱いていた。そんな時生の元に転がり込んだトモヤは時生のトラウマを包み込むように触れようとする。切ない想いがじんわりとした余韻を残す表題作の他、3本の短編を収録。 ※本作品は一部『Web BABY』に掲載された作品を収録しています。重複購入にお気をつけ下さい。
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読後感が良い
中編の表題と短編3つ。
表題は容姿にコンプレックスのあるモデルのトキオがトラウマを克服し前を向くまで。セックスが怖くなった原因のクズ1、トラウマ克服にひと役買った良い男そうに見えるがやっぱりこいつもクズ、のクズ2が登場。切ないのにじんわり温かくなる読後感。アジアンビューティーなモデルの描き方が上手い。
短編3つは雰囲気BL、性描写はうっすらのみ。えすとえむ先生っぽい絵と終わり方。もう一歩踏み込みが欲しい感じだが、全部読後感が良い。好みが別れる独特な絵柄で、私は好み。背景と風景の描き方が本当に好き。イラスト集があれば見てみたいくらい。
独特の雰囲気
ちょっとクセがある絵なので苦手な人もいるかもしれません。お話しは切ないのとゆるっとした感じのが入ってます。明るくてハッピーって感じの1冊ではないですが、独特の雰囲気があって素敵です。