あらすじ
本書はジャック・シュワッガーの名著『マーケットの魔術師』シリーズにならって、そのオーストラリア版をウィザードたちを紹介できないかという熱い思いから執筆される運びになった。初版は刊行直後から、まだ知られざるオーストラリアのマネーマネジャーたちの素晴らしいサクセスストーリーを知ろうと一般投資家やトレーダーたちが殺到したため、ベストセラーになった。オーストラリア株式市場で投資家として成功するまでにたどった経験や戦略、そして失敗をも語ってくれたウィザードたちは、この第2版でも2人を除いて今も健在である。このなかには、ロバート・メープル・ブラウン、デビッド・パラダイス、そしてダイナミックな2人組のロン・ブライアリー卿とゲーリー・ワイスもいる。
今回、偉大な投資家の仲間にピーター・ガイ、フィル・マシューズ、アンドリュー・シッソンの3人が新たなウィザードとして加わった。彼らを選んだのは、投票に応じてくれた15人のウィザードたちで、株式投資の現在と長期の実績に基づいて新しいウィザードを選んでくれた。
ここで取り上げたウィザードたちはこの2年間のブル相場にも優れた投資結果を上げてきた――ブル相場におけるバリュー投資は難しいと言われているにもかかわらずである。ただ、市場平均を大きく上回ったウィザードもいれば、ポートフォリオの大きな割合を現金で保有してきたウィザードもいる。彼らの下した投資判断の理由や、世界の投資環境、有望な中国やインドの新興市場などについて、今回もウィザードたちは詳細に語ってくれた。これらの箴言の数々は、明日からすぐ実行に移せるものもあれば、今後数年間を支配するマーケットの大局観として心にとめておくべきものもある。とにかく、一般投資家やトレーダーたちにとって、ウィザードたちの一言一言が聞き逃せない大変参考になるものばかりであることは確かにである
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
まだこんなすごいウィザードがいた!
バリュー銘柄で儲ける秘訣や発掘法がわかる。
[ 目次 ]
フィル・マシューズ
ピーター・ガイ
アンドリュー・シッソン
ロバート・メープル・ブラウン
ロン・ブライアリー卿とゲーリー・ワイス
ジム・ミルナーとロバート・ミルナー
アレックス・ウエスリッツ
ティム・ヒューズ
エリック・メタノムスキー
ブライアン・プライス
デビッド・パラダイス
アントン・タリアフェロ
ピーター・ホール
ジェフ・ウィルソン
グレッグ・ペリー
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
オーストラリアの株式投資家インタビュー集。規模が小さいし、インタビュアーの質問内容も凡庸だが、この手の本を読むと少しアドレナリンが出てくる感じがする。2005年に行われたインタビューが中心だが、異口同音にオーストラリア市場のバブルぶりを懸念しており、キャッシュ比率を高めた、などの内容が並ぶ。オーストラリア市場がその後さらにバブっている現在、これを読むと感慨深いものがある。やはり未来は誰にも分らないということなのだろう。。。・リスクプレミアムとして4%程度が妥当と思われているようだ。オーストラリアのようにリスクフリーのレートが5%超の国では9% の利回りの株が「バリュー」になるのだろうが、日本の現状にこれをはめるのはちょっと難しい。■本当にすぐれた投資家になるためには、献身的かつ多大な努力が必要です。たいていの人はパートタイムでやっているのではありませんか■現金を持っておくことは重要です■歴史を考えれば、私はどこかの時点では正しくなり、そのときにはチャンスが生まれます。本物の逆張り投資家の場合、ある程度短期的な痛みがあるのが普通です