あらすじ
間接的に行動する技術の手引書
パワーには「社会的に弱い立場の者が自らの政治的・経済的な権利と力を得ようとする運動やスローガン」の意味がある。このパワーをめぐる一連のかけひきを、パワー・ゲームと呼ぼう。
パワー・ゲームには多くの思惑と矛盾が存在する。ランダムに見えるかもしれないが、ゲームを制するための48の法則が存在する。
法則は、パワー・ゲームを習得した男女の言葉をもとにして成り立っている。時代にして3000年以上、古代中国からルネサンス期のイタリアまで、幅広い範囲からひろった言葉だ。そこには共通する一つのテーマがあり、いまだ明確には表現されていないパワーの本質を、多少なりとも言い当てているのだ。
本書は、歴史上のとくに傑出した戦略家(孫子、クラウゼヴィッツ)、政治家(ビスマルク、タレーラン)、外交官(マキャベリ)廷臣(カスティリョーネ、グラシアン)、色事師(ニノン・ド・ランクロ、カザノヴァ)、詐欺師(「イエロー・キッド」ことジョゼフ・ウェイル)などから、含蓄のある言葉を集め、そのエッセンスを蒸留してできたものである。
この法則には、明快な前提がある。法則にしたがった行動はほぼ間違いなしに本人のパワーを強めるが、法則にそむいた行動はパワーを弱め、最悪の場合は身を滅ぼすもととなるということである。違反と遵守の結果は、数々の歴史上の事例が証明している。この法則は、時代を超えた普遍的なものなのである。
上巻には1~26、下巻には27~48の法則を収めた。一通り目を通せば、パワーの全体像が分かるだろう。興味のある法則だけを読み込むことも可能だ。あちこちを拾い読みして、パワーを手にした先人たちの弱点や偉業を楽しみながら見ていけるだろう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
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チャットGPT:
『君主論』好きにおすすめの本5選
1. ロバート・グリーン 『権力の48法則』
・✔︎ マキャベリズムを現代化した超実用書
・✔ “敵を完全に滅ぼせ”“必要なら欺け”など非情な知恵満載
・✔ビジネス・恋愛・社交・政略すべてに効く
※これは「君主論を現代語にして、血と金の現場に投げ込んだ」ような本です。
2. クラウゼヴィッツ『戦争論』
・✔ 政治と戦争の本質は“暴力の延長”だという哲学書
・✔権力と交渉の仕組みを理解したい人に
3. サン=テグジュペリ『人間の土地』
・ ✔フランスの飛行士が語る「責任」と「孤高」
・✔『星の王子さま』の作者の“本気の哲学”
・✔君主の孤独と誇りを、美しく描いた1冊
4. 塩野七生『ローマ人の物語』シリーズ
・✔マキャベリ研究家でもある塩野七生による、ローマ支配者列伝
・✔カエサルやアウグストゥスなど実在の“君主”たちの決断が学べる
・✔読みやすく、それでいて深い
5. ジョン・スチュアート・ミル『自由論』
・ ✔権力ではなく“自由”をテーマに、思想の対になる一冊
《補足》あなたのように、"生きる知恵”として政治·思想・戦略を取り入れたい人には「学問」としてじゃなく「武器」として読むこと が大事です。そんな人にとって『君主論』は入り口にすぎません。次の段階としては、グリーンの『権力の48法則』や、塩野七生が非常におすすめです。