あらすじ
マンガーとはだれか?投資の教祖ウォーレン・バフェットのパートナーであり、ブレーンである。しかし、この人物について書かれた文章は、これまであまりに少なかった――この本が出版されるまでは。
実業家であり、弁護士、そしてバフェットのジョークには欠かせない相棒兼引き立て役である。また、一代で億万長者に上り詰めたチャーリー・マンガーはマルチな才能を誇る天才でもある。実際バフェットは、自分に優れたフランチャイズの価値や定性分析の長所を教えてくれたのはマンガーであると、彼に最大の賛辞を贈る。だが、投資界における最も謎に包まれた、そして有名になることを拒み続けた彼に初めて深く切り込んだ本書を読めば、チャーリー・マンガーが世界一の投資家バフェットの単なる陰の男と言うにはほど遠い存在であることが分かる。
マンガーは非凡なる戦術家であり、企業経営の魔術師であるのだ!そして忘れてはならないのが、ウォーレン・バフェットのプロジェクトへの惜しみない協力だ。素晴らしい才能を持つ2人の男の幸運なる出会いによって、その能力が2倍でなく、4倍にも8倍にもなったことを証明している。その成果が、世界一の投資会社バークシャー・ハサウェイの成功である。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
●内容
・米国のジャーナリストによる、チャーリー・マンガーの伝記。
・世界的な富豪ウォーレン・バフェットの片腕としてバークシャー・ハサウェイ社の副会長を務める名参謀に迫る。
●コメント
○仕事に対する姿勢。マンガーなりの基本原則があり、経験による修正を加えながらこのルールを守り、育ててきたとがうかがえる。
(引用)
・私が提示する最初の役立つ概念とは、「頭を使わなくてもわかる」大きな疑問を最初に明確にしてから問題を単純化することが、たいがいは最良の方法だ、ということです。
・ポーカーから学ぶべきことは、勝ち目がないときにはゲームをさっさと降りて、チャンスが巡ってきたら大きく勝負に出るってこと。チャンスは必ずくるけれど、そう頻繁にあるわけじゃないから、巡ってきたチャンスは必ずつかみ取らなきゃ駄目なんだ」
・「ブタと取っ組み合いをしてはいけない。そんなことをするとお互い泥まみれになるからね。でもブタのほうじゃそれを喜ぶんだよ」
○マンガーは弁護士出身ということもあり、読み、学ぶ」ことではバフェットを圧倒する。
(引用)
・(バフェット)「チャーリーは私よりも視野が広い。年に数百冊の伝記を読み漁り、それらから多くのことを吸収しているのです」
・「私は伝記マニアだ」とマンガーは認める。「素晴らしい概念について人に教えようとするとき、それを考案した人物の人生や性格と結びつけてその内容を説明するやり方が役に立つものだ。経済学を学ぼうとする者はアダム・スミスと友達になったほうがうまくいく。」