【感想・ネタバレ】出来高・価格分析の完全ガイド ──100年以上不変の「市場の内側」をトレードに生かすのレビュー

あらすじ

私は出来高に注目してトレードを始めた。これこそが私の成功の第一歩だったと確信している。本書を読んで読者の方にもぜひその栄光を手にしてもらいたい。

VPA(出来高・価格分析)は、伝説的トレーダーであるリバモアやワイコフが使って、莫大な資産を築いてきたテクニックだ。この100年以上にわたって何も変わっていないVPAを使えば、「スマートマネー」に追随することができるようになる。

これに日本古来のローソク足パターンを組み合わせれば、市場の将来の方向性、価格はどのくらい動くのか、その方向は本物なのかも分かるようになるだろう。

出来高と価格とローソク足パターンの融合によって、今は、アキュミュレーション(買い集め)なのか、ディストリビューション(売り抜け)なのか、売りのクライマックスなのか、買いのクライマックスなのか、新しいトレンドが始まるのか、インサイダーは買っているのか売っているのかなども分かるようになる。

また、出来高を見ることによって、支持線と抵抗線の真の意味が分かり、保ち合いや本物のブレイクアウトを見極めることができるようになる。このほかにも、ダイナミックトレンドとトレンドライン、VAP(ボリューム・アット・プライス。価格帯別出来高)など、新しいパワフルな概念を紹介する。

もちろん、VPAの数多くの実例を詳しく見ていく。株式市場や株価指数、FX市場、先物市場、ティックチャートを使ったコモディティーなど。あらゆる市場で、ティックチャートから時間ベースのチャートまで、さまざまなチャートを使って細かく説明する。VPAがうまく機能することが確信できるようになるだろう。


■本書の内容
本書には、あなたのトレードにVPA(VolumePriceAnalysis。出来高・価格分析)を適用するために知らなければならないことがすべて書かれている。それぞれの章は前の章を踏まえて成り立つものだ。価格と出来高の原理に始まり、そのあと簡単な例を使って2つを1つにまとめる。本書を読み込んでいくと、突然、VPAがあなたに伝えようとする本質を理解できるようになる。それは市場や時間枠を超えた普遍的なものだ。


■読者対象
必死で成功を目指している人、トレードがストレスに満ち、感情的にしかトレードできないで悩んでいる人――本書はそんなあなたのためのものだ。本書を読み終えるころには、こういった感情は一切なくなっているだろう。あなたの意思決定はすべてシンプルなロジックと良識に基づいて行われるため、自信がつき、感情を排除してトレードできるようになっているはずだ。市場の次の動きを素早く簡単に、かつ自信を持って予測できるようにもなる。成功は自信から生まれるもので、富は成功によってもたらされるものだ。感情を排除してトレードできるようになれば、投機家であれ、投資家であれ、どんな市場ででも成功を手にすることができる、もちろん、FXトレードも。本書は、16年以上のトレード経験を持ち、このアプローチを毎日使っている者によって書かれたものだ。つまり、あなたはこのアプローチを実際に使っている者から学べるということである。

トレードでは主だったインディケーターは2つしかない。1つは価格、もう1つは出来高だ。どちらも1つだけでは弱く、何も教えてはくれないが、2つを一緒に使えば最強の組み合わせになり、絶大な力を発揮する。VPA(出来高・価格分析)のパワーを知れば、なぜこんな素晴らしいものを今まで使わなかったのだろうと思うはずだ。

VPAを使えば、市場が動く前に市場を読むことができるようになる。これを知れば、あなたは驚きのあまり愕然とするだろう。そして、あなたは真実に気づく。2つの簡単なインディケーターを使うだけで、市場の次の動きを予測するパワーと知識を手に入れることができるという真実に。

一言で言えば、VPAは市場のDNAを知る手掛かりを与えてくれるものだ。その素晴らしいパワーを手に入れたあなたは、自信を持ってトレードできるようになり、感情とストレスからは永久に解放される。あなたはトレードを楽しむことができるようになる。なぜなら、シンプルなロジックと出来高および価格のパワーによって、市場が次にどう動くかが分かるからだ。

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Posted by ブクログ

・ローソク足と出来高の関係から、値動きが本物か例外かを見分ける。出来高とローソク足がともに大きければその動きは本物、どちらかが小さければフェイクなので注意が必要。

===引用=========
■ローソク足と出来高の関係
・実態が大きく、出来高が多い:価格の変化が本物
・実態が小さく、出来高が多い:市場が弱まっている。トレンドの底や天井。プロが手仕舞っている。
・実態が大きく、出来高が少ない:寄り付きでよく起こる例外。マーケットメーカーが市場センチメントを探っている。

・上昇トレンドでの少ない出来高での下落は試しの可能性がある。
・上昇トレンドでの多い出来高での下落は試しの失敗。更に下落させてふるい落とす可能性がある。「試し」は少ない出来高になるまで何度も実行される。
・出来高を伴わないブレイクアウトは騙し
・上昇・下降の動きが本物であれば、その方向に出来高が増加しなければならない。少ない出来高での押しは、よく見られる
・価格帯別出来高の多い領域は抵抗線や支持線になりやすい

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2018年06月17日

Posted by ブクログ

書いてあることはめちゃめちゃいいのだが、著者が貼り付けた実際のチャート画像のローソクの陰陽が分からない。なぜ白黒印刷にしたの?この出版社イカれてる。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

大変有益な知識・気づきが得られた。ただ、いくつかのチャートの例示見にくく、対応する記述と見比べるのに難儀した。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

訳本てただでさえ読みにくいのに内容もむっちゃ難しかった!けど読み終わったら、チャートの見え方が明らかに変わった。まだ意味わかってないけど、実践知を重ねる!!

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

出来高の見方が分かって大変有用。ただし、実際のチャートは全部きれいに当てはまるわけではない。
本書終盤での実際のチャートでVPA実践できるが画像が白黒で解像度もそこそこで、少し見にくいのが残念でした。

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2023年02月24日

Posted by ブクログ

☆4.5
株価はマーケットメーカーによって作られている。それを大前提とした上で、彼らの動きを知り、自分の次の行動を決めるのには出来高価格分析だ!という内容。
株初心者(自分)の発想を、天動説(自分中心)から地動説に変えてくれた本、と言っても過言ではないかも。

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2019年12月01日

Posted by ブクログ

出来高の多さによって、そのローソク足の信頼度を測ろうという趣旨の本。必ずしも本の通りにはならないがこれを知っているとエントリーするタイミングが増える…かも?翻訳の仕方なのかわかりにくい表現が多く最後の図を使った解析も白黒なので難読でした

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

難しかった。初めの方は、なるほどと思ったがあとの方になるほど断片的にしか理解できていない。下地ができていないためだと思う、もう少し勉強してから再チャレンジしたい。『価格が出来高によって裏付けられているのか、あるいは例外なのかである。』

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2022年12月05日

Posted by ブクログ

「板情報トレードーテープリーディングのプロが教える株式売買法」
「相場心理を読み解く出来高分析入門」
出来高分析はアート。
トンボとトウバの動きに注目する。出来高が伴っていればなおさら。
金融市場は急に止まって方向転換をすることはない。大型タンカーと同じ。

価格が上昇して出来高が多い=裏付けされている。
価格が上昇しているのに出来高が増えていない=どうしてか、を考える。
出来高が増えているのに価格が上昇していない。どうしてか。

アキュムレーション=株の買い集め。
ディストリビューション=売り抜け。
試しを見抜く。

売りのクライマックスとは、トウバがたって出来高が多いとき。そこから下がる。
解のクライマックスとは、トンボがたって出来高が多いとき。そこから上がる。

ハンマーで出来高が増えた時=上がる前兆。

トレンドに乗ることは不可能。トレンドはあとからわかるもの。指示線や抵抗線と同じ。

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2020年01月05日

購入済み

内容は良いけど、たびたび出てくるチャートが小さすぎて読めない(拡大してもつぶれてしまっていて文字の判別ができません)のが非常に残念

基本的にチャートとセットで解説が進むので、そこそこ致命的です

紙の本の方が良いと思います

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2020年01月31日

購入済み

書籍内のチャートが見れない

電子書籍だけなのか
書籍内のチャートが小さ過ぎて見えない。
内容は良かったのにもったいない

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2018年02月14日

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