あらすじ
昔々のものがたり。
おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。
一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中のすばらしいヨットの数々を指さして言った。
「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ」
気のきかない田舎者がこう聞いた。
「お客のヨットはどこに?」
このジョークは、投資の世界ではリターンが不確実であるのに対して、コストが確実にあることを的確に象徴したものだ。そして、著者シュエッドが本書で明らかにした金融業界の本質は、今も昔も変わらない。
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Posted by ブクログ
株式市場の参加者の事を滑稽に描写した面白い本です。
ブローカーの売り文句と、それを真に受ける顧客、両方がいて成立する市場です。
これから株式上場へ参入していくのですが、この様な状態であると、注意して進みます!
Posted by ブクログ
50年以上前の著作だが、ウォール・ストリートで勤務した経験のある著者がトレードの不確実性を辛辣にブラックユーモアを交えて書いている。
データありき理論ありきの「ウォール街のランダムウォーカー」に比べて、著者の実体験(主観)ベースになっている部分でやや劣るが、読み物としては面白い。