あらすじ
みなさんこんにちは。私の名前はぎぼあいこ。小学五年生。自習時間を見つけては、こわい話をして大騒ぎしています。こわい話はもちろん私の体験談です。私のほとんど見えない左目に霊が姿を現し、よく聞こえない右目に霊が語りかけてくる。そんな私の学校で起こった不思議なお話を聞いてもらいたいと思います――。
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宜保さんが語りたかったこと
宜保さんが協力したマンガがあるとは今まで知りませんでした。宜保さんが子供たちに霊について知って欲しいことが実体験とフィクションを織り交ぜて描かれているようです。読んでいると3児の母でもある宜保さんはこの仕事を楽しんでなさっていたように感じます。
しかし、圧巻は心霊話ではなく3巻後半の戦争体験です。この2話分の戦争体験は心霊話もあるけど本当に悲しく恐ろしいです。
バブル期のワイドショーなどでは宜保さんは戦争体験を話すことはほとんどありませんでした。あのイケイケでネアカの時代は公の場でそんな話ができる空気感ではありませんでした。
しかし宜保さん世代は戦争の悲惨を肌で感じて育ってきたのです。
霊は怖くない。
本当に恐ろしいのは酷いことを平気でする生きている人間です。
本物の霊能者宜保愛子さんの霊のためにも多くの方に読んでいただきたいと思います。