あらすじ
経済危機はチャンス! 「バリューの種は不況で芽生える」
グジャラート語の「ダンドー」とは「最小のリスクで最大の利益を求めること」
バフェットのバリュー戦略を一歩進めた革新的手法
究極のバリューのバイブル登場
ほとんどの投資家は、高い利益率を得るためには大きなリスクをとらなければならないと言われてきたのではないだろうか。もちろん、画期的なバリュー投資戦略を採用したベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーたちは、リスクを最小化しながら堅実に利益を積み重ねることができるということを証明してきた。本書で紹介する「ダンドー手法」とは、バフェットたちが成功した手法からさらに一歩進めて、リスクを最小化しながら、リターンを最大化するという革新的な方法である。
ダンドー(Dhandho)を本来のまま訳すと、「富を創造する努力と挑戦」となる。本書では、著者のモニシュ・パブライがインドの辣腕ビジネス集団であるパテルによる資産配分の枠組みを個人のバリュー投資家が模倣して、株式市場に適用する方法を明らかにしていく。インドのグジャラート州出身のマイノリティであるパテルは、1970年代にわずかな資金を手にアメリカに移住し始めた。彼らは現在、全米で400億ドルのモーテル資産を保有し、年間7億ドル以上の税金を納め、約100万人の雇用を創出している。
このどこからともなく現れた貧しいマイノリティグループが、一体どのようにして巨大な資産を築くようになったのだろうか。その答えは、ビジネスに対する彼らの低リスク・高リターンのアプローチに隠されている。本書では、偶然にもグレアムやバフェットのやり方と酷似している彼らの手法を使って、個人投資家でもできる株式市場で高リターンを上げる方法を紹介する。
パブライが運営するヘッジファンドであるパブライ・インベストメント・ファンドは、すべての総合株価指数を上回るだけでなく、全ファンドの上位1%に入る成績を常に収めている。1999年にこのファンドに投資した10万ドルは、2006年には65.9万ドル超の価値になり、これはすべての手数料と経費を引いて、年リターンが28%を超えていることを意味している。パブライは本書で、バフェット、グレアム、そしてマンガーの手法のなかから個人投資家でも応用でき、すぐにでも利用できるアプローチ方法を紹介している。投資の天才たちの伝説的な投資戦略とパテルの経営ノウハウを合わせれば、個人投資家が自身の投資成績を大きく向上させ、なおかつ市場平均やプロの投資家にも打ち勝つことができるようになるだろう。
また「堀を持ったビジネスに投資する」「裁定取引にこだわる」「成功者をマネたビジネスに投資する」などの章では、低リスク・高リターンのダンドー投資に必須のコンセプトが楽しみながら学べるように紹介されている。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ダンドーとは「富を創造する努力」。
インド・グジャラート州出身のパテル(米国の知られざる金持ち集団)秘伝の経営哲学。
[ 目次 ]
第1章 パテル・モーテル・ダンドー
第2章 マニラル・ダンドー
第3章 バージン・ダンドー
第4章 ミッタル・ダンドー
第5章 ダンドーフレームワーク
第6章 ダンドー101―既存のビジネスに投資する
第7章 ダンドー102―シンプルなビジネスに投資する
第8章 ダンドー201―行き詰まった業界の行き詰まったビジネスに投資する
第9章 ダンドー202―丈夫で長持ちする堀を備えたビジネスに投資する
第10章 ダンドー301―厳選した少数に賭ける、大きく賭ける、たまに賭ける
第11章 ダンドー302―裁定取引にこだわる
第12章 ダンドー401―常に安全域を確保する!
第13章 ダンドー402―低リスクで不確実性が高いビジネスに投資する
第14章 ダンドー403―革新者よりも成功者をマネたビジネスに投資する
第15章 アビーマンウのジレンマ―売りのコツ
第16章 インデックス投資をするかしないか、それが問題だ
第17章 ルジューンの集中力―勇敢な戦士から学ぶ投資レッスン
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