あらすじ
--かつて受験生だったすべての大人たちへ。人生の岐路で後悔しないための「進路の教室」開講! --
仕事でいつも正しい判断ができていますか。人生の節目節目で、つねに後悔しない決断をしてきたでしょうか。おそらく多くの人は、常識とか、慣習とか、前例とか、しきたりといったことを手がかりに、「何となく」「とりあえず」で選択しているはずです。
本書は、のべ1万人の高校生が受講した進路探究プログラム『ミライの選択』を大人向けに完全書き下ろし。
就職、転職、結婚、引っ越し、病気、終活……人生の岐路で後悔しないために、河合塾が編み出した「納得できる意思決定」の公式をお教しえます。
***もちろん、子どもの進路選び・受験にも役立ちます。***
*「決められない自分」をどうにかしたい/やりたいことが「まだ」わからない/もっとちゃんと考えて決めたい人に!*
~数年前、私たちは河合塾で『ミライの選択』という進路を考えるプログラムを開発し、学校向けに提供を始めました。ただ、「この内容は、大学生や社会人になっても役に立つに違いない」という声をもらうようになったのです。そこで『ミライの選択』を土台にしつつ、あらゆる世代の方たちに「決め方が身につく方法」をお伝えしたいと思ってできたのが本書です。(序章より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
河合塾の方が記す「決め方」の指南書。決め方のメソッドが3つ紹介され、他にも意思決定のベースとなる価値観の整理の仕方などが書かれている。
ここで紹介されるメソッドは、評価基準の重要度や得られるものなどを数値化して比較する方法なのだが、その数値化が完全に主観に委ねられるので、やってみて一番得点が高かったからと言って自分が本当に納得できる選択肢を選べるかと言ったら甚だ疑問ではある。このメソッドで出た結論をもう一度自分の中で吟味して、納得がいかなければ、評価基準が足りないとか、数値化された値が自分の本音の価値観と実はずれているとかのパターンを検証して調整する必要があると思う。そんな調整をして、自分にとって本当に重要なファクターに気づくためのメソッドとしてはアリかと思った。
ただ、読んでいて気づいたこととしては、自分は自分のことを優柔不断だと思ってこの本を手に取ったが、意思決定のプロセスに関しては苦手どころかなんなら得意かもしれないということ。自分が苦手なのは「決断」の一点だったり、なんなら決断してから行動に移すところの踏み出しが遅いというだけで、物事をじっくりと比較検討して自分の納得できる答えを導き出すことはむしろ得意だと思った。そんな気づきを与えられたので、メソッドとして万能とは言えないが、星3つ。