【感想・ネタバレ】新版 魔術師たちの心理学のレビュー

あらすじ

『新版 魔術師たちの心理学』では、効果が実証されたタープ博士の14のステップモデルとどんなマーケットでも勝てる最新の手法とテクニックをメーンテーマに、超長期のメジャーなブルマーケットとベアマーケットや、マクロ経済に関する章とトレーディングシステムをR倍数(リスク・リワード・レシオ)で考え、評価する方法を提示する章が新たに加わった。さらに、儲かるトレーディングにとって最も重要であるにもかかわらずほとんど理解されていない概念である「期待値」と「ポジションサイジング(トレードする量)」の説明にも力を注いでいる。

マーケットにおける聖杯は各トレーダーによって異なるが、素早く発見できて、いかなるトレーディングプログラムにもすんなりと適用できるもの――それが聖杯だ。これもまたパフォーマンス重視の本書が最も伝えたいテーマのひとつである。真の成功を手に入れられるかどうかは、丹念に設計・検証したシステムがあなたのスタイル、目標、性格に合っているかどうかが決め手となる。

利益の大幅アップを目指すために不可欠な情報とは、

良いシステムを開発するうえで邪魔になる心理的バイアス
マーケットの反転ポイントを正確に予測するうえで役立つ秩序に関する概念――これを自分に有利に利用する
ウォーレン・バフェット、ペリー・カウフマンをはじめとするマーケットの達人たちの株式や先物向けトレーディングモデルを検証し、そのなかで使われているセットアップを分析
最適利益をコンスタントに生み出すためのポジションサイジングの変数とその使い方
新しいポジションサイジングスキルを無リスクで試すことができる場所――無料オンラインゲーム

他人の推奨に従ってトレードする場合、事前にパフォーマンスと結果を評価することが重要。本書で行った実際のニュースレターの分析・評価結果を見れば、それは一目瞭然だ。本書の完全理解を目指して何回もじっくり読んでほしい。そうすれば、明るい未来への扉が開かれることは間違いない!


著者/バン・K・タープ博士(VanK.Tharp)
国際的に知られたコンサルタントおよびトレーディングコーチで、バン・タープ・インスティチュートの創設者兼社長でもある。これまでにトレーディングや投資関連の数々のベストセラーを世に送り出してきた。講演者としても引っ張りだこで、世界中の大手銀行やトレーディング会社向けのセミナーや通信講座も開設している。また『フォーブス』『バロンズ・マーケット・ウィーク』『インベスターズ・ビジネス・デイリー』などに多くの記事を寄稿している。著書は『魔術師たちの投資術――経済的自立を勝ち取るための安全な戦略』(パンローリング)、『ファイナンシャル・フリーダム・スルー・エレクトロニック・デイ・トレーディング』などがあるほか、DVDに『魔術師たちの心理学セミナー』(パンローリング)がある。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめ度:90点

トレードにおける重要な要素は心理、マネージメント(つまり、ポジションサイジング)、システム開発の3つである。
成功する鍵、最も重要視すべきは心理(およそ60%)である。
次がポジションサイジング(およそ30%)であり、最後がシステム開発(およそ10%)である。
第1部第2章 意思決定バイアス━市場をマスターするのが多くの人にとって困難なワケ
「今のトレード(投資)は勝ちトレードで終わらなければならない」というバイアス
他のすべてのバイアスの根底にあるのがおそらくこのバイアスだ。しかし、正しくあることとお金儲けとは無関係である。
手仕舞いは、「損切りは早く、利食いは遅く(損小利大)」をモットーとすることが必要である。
ポジションサイジングは極めて重要である。
雪玉のイメージを考える。
横軸:システムの勝率、縦軸:損益比率(リスク・リワード・レシオ)⇒期待値
3次元要素としてトレード回数を加える。⇒エクスペクチュニティ
4次元要素としてのポジションサイジングは、一度に持つことができる3次元の箱の数。
(それぞれの箱の2次元平面が期待値を表し、これにトレード回数を掛け合わせたものが3次元の箱、そして一度にいくつの箱を持てばよいかがポジションサイジングである。)
・R値:任意のポジションで取る初期リスクを表す言葉。R値は最初のストップ(最初の損切)として定義される。
・R倍数:トレード結果を初期リスクの倍数として笑わすのに用いられる。利益と損益はすべて初期リスク(R)の倍数として表すことができる。
例えば、10Rの利益は初期リスクの10倍の利益を意味する。したがって、初期リスクが10ドルだとすると、10Rの利益は100ドルの利益に相当する。
利益と損失をR倍数で表すことで、いかなるシステムもそれが生み出すR倍数分布として記述できる。またこの分布は平均(期待値)と標準偏差にいよって特徴づけられる。
期待値:トレードを何回も繰り返した場合、1回のトレードにつき平均でどれくらい稼げるかを示すもの。期待値の最良の表現方法は、1ドルのリスクでいくら稼げるか、である。本書でいう期待値とはトレーディングシステムが生み出すR倍数分布の平均Rを意味する。

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2013年11月03日

Posted by ブクログ

新版を読み返してみて自分がいかに「魔術師たちの心理学」に影響を受けていたかわかりました。

・相場をトレードするのではなく自分の信じているものをトレードしている
・セットアップの重要性はシステムの10%
・期待値で考える
・勝率は仕切りで決まる
・ポジションサイジング、マネーマネージメントでリスク管

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

二回目。仕掛けと手仕舞いの考え方。特に手仕舞いは複数の手法を使うこと。,一回目よりは理解できたけどポジションサイジングがやはり理解不能。。。

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2018年10月07日

Posted by ブクログ

著者がプロのトレーダー向けセミナーの講師をやるような人なので、内容は結構高度であり、自分のようなトレードとは縁がない者にとってはすべてを理解するのは難しいものがありました。一方トレードをやっている方にとっては必読だとも思われ、もしも自分がトレードをするならば、改めてこの本を熟読し理解してからにしたいと思います。

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2016年01月01日

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