【感想・ネタバレ】バフェット合衆国 ──世界最強企業バークシャー・ハサウェイの舞台裏のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年01月07日

私が勤務している米国本社が昨年(2011年)後半に、この本の主人公である「バフェット氏」が率いる投資会社に買収されました。公式発表は震災直後で、自宅で会社のメールを読んで知ったので、当初は驚いたと同時に不安を覚えましたが、バフェット氏の投資スタイル(p61)を知って安心しました。

この本では、バフ...続きを読むェット氏が選んだ(買収した)会社の経営者に関する話が出てきていて、すごい技術を持っていないけれども、地道に収益を上げている会社を選んでいるような気がしました。

以下は気になったポイントです。

・試練を経験した真のリーダーは自分の能力をひけらかしたり、世間を騒がしたり、大げさな態度をとったりしない、自分に厳しく、しっかりとした経営理念を持ち、個人よりも会社全体の利益につながるチームワークの精神を備えている(p37)

・チームのリーダーになり、良いキャリアを積み上げるには、相手の話をよく聞いて、しゃべる時間は全体の20%にとどめるべき(p56)

・チーム内での健全な意見のぶつかり合い、話し合いは歓迎、ただしこれは内輪の話(p57)

・バフェットは、自分の仕事に情熱を注いでいる管理職たちに経営や日々の意思決定を任せているが、これは企業世界では珍しいこと(p61)

・バフェットは、驚くべき記憶力と的確な判断力を備えているうえに、大変に道徳的な人である、複雑な物事を単純明快にする力を持っている(p88)

・正直な宣伝は言葉巧みで不正確な宣伝よりも効果的である(p115)

・バフェットに事業を売った後も、好きな仕事を続けることができたし、唯一、補強されたのは、バフェットが応援団長として無条件の支援を提供し、彼らが必要としたときには助言するという点(p118)

・本当の成功は、バランスのとれた人生を達成すること、自分の家族と一緒に過ごして、仕事もうまくやって、チャリティー活動に貢献して、素晴らしい友人をもち、コミュニティからも尊敬される(p122)

・バークシャーファミリーの一員になることで得られる機会は、長期的な価値を犠牲にしながら、短期的な業績を上げることを心配せずに、素晴らしい事業を継続できること(p142)

・最終的には数字はウソをつかない、だから正直さと誠実さは、すべてのリーダーや個人が身に着けるべき美徳である(p151)

・事業を改善するために変更を加えるのは大切だが、それを実行する正当な理由を見つけるほうがはるかに重要である(p164)

・成功するために一番大切な材料は情熱、これなしでは人生は味気ない(p200)

・バフェットから学んだことは、意思決定に感情をはさんではならない、どんな場合でも、事実、データ、そして状況に基づかなければならない(p234)

・明確な目標を設定して自分を常に高める必要がある、水平的な経験ではだめで、自分の活動分野で毎年、新しい経験ができるように目標を設定すること(p237)

・バフェットは、すさまじい読書家で、大量の情報を瞬間的に思い出せる、すべての情報を統合して自分自身の結論を導き出すことができる(p260)

・最大の財産は健康である、健康でなければ何も達成できない、次の財産は、良い教育を受けること、これは誰も取り上げることができない(p263)

・バフェットの驚くばかりの功績は、彼が生み出した金額だけでなく、いかなるときも誠実さと公平さを失わないこと(p273)

・企業のリーダーたちが最初から成功を夢見ていたと思いがちだが、そうではない、とにかく価値のある人間になりたいということだけを目標にしていた(p274)

2012年1月7日作成

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