【感想・ネタバレ】FXメタトレーダー実践プログラミングのレビュー

あらすじ

MetaTrader4の売買システム開発過程を段階的に学ぶ
今やFX(為替証拠金取引)トレーダーの常識となった大人気ソフト「メタトレーダー4」。
リアルタイムの相場表示はもちろんのこと、多彩なテクニカル指標、仮想売買、独自指標の作成、売買システムの構築と検証、自動売買、口座管理まで、およそトレーダーが求めるであろう機能を兼ね備えた理想的なソフトである。しかも、これらの機能の利用は無料だ。

しかし、その手軽さからか、メタトレーダーを単なる自動売買実行ソフトとして扱い、ろくに自分で検証もせずに既成の売買システムを購入して、大切な自分の資金を運用しようとする投資家もいるようだ。
もちろん、既成の売買システムのなかには優れたものもある。しかし、すべてではない。また、すべての業者が同じ相場を提供するとは限らないFXやCFD(差金決済取引)では“優れたシステム”でさえ機能しない可能性があるのだ。

自動売買で成果を上げている人たちは、超一流のアスリートと同じように、人一倍の努力を重ねている。涼しい顔で好成績を上げるその裏側で、自分のスタイルを構築するため、たゆまぬ研究と検証、実践を続けているのだ。
実は、その「パートナー」としてうってつけなのが、メタトレーダーなのである。ただし、その潜在能力を引き出すためには、メタトレーダーと「会話」をするためのプログラム言語「MQL4」の習得が求められる。

本書はメタトレーダーブームの火付け役となった『FXメタトレーダー入門』の続編として、前作では詳しく触れることができなかったメタトレーダーの強力なプログラミング機能をできるだけ多く紹介した。

「ただプログラムが分かる」レベルから「自分の思ったとおりのプログラムが作れる」レベルになるには、外国語の学習同様、最低限の試行錯誤が必要である。しかし、本書でその「最低限の試行錯誤」を効率良く経験してもらおうというわけだ。

メタトレーダーを自由自在に扱って自分自身の売買アイデアを100%具体化させ、理想的なトレードを実現させてほしい。

豊嶋久道(とよしま・ひさみち)
1965年山口県生まれ。1988年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業。1993年慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(工学)。大学生のころからC言語プログラミングに親しみ、実用系のフリーソフトウェア、シェアウェアを公開。2003年よりFX取引を始め、システムトレードの道へ。最近ではFXオプション取引も含めた売買システムの研究を行っている。主な著書に『FXメタトレーダー入門』(パンローリング)がある。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
メタトレーダーブームの火付け役となった『FXメタトレーダー入門』の続編として、前作では詳しく触れることができなかったメタトレーダーの強力なプログラミング機能をできるだけ多く紹介。
人まねでない自分だけのトレードを実現するために。

[ 目次 ]
第1章 メタトレーダーの構成を知る(メタトレーダーを使いこなす前に;メタトレーダーとMQL4プログラミング)
第2章 カスタム指標プログラムで独自のテクニカル分析(カスタム指標プログラムの基本;組み込みテクニカル指標関数の使い方;オブジェクトを利用したカスタム指標;テクニカル指標のデータをファイルに出力)
第3章 トレード関数で柔軟な注文を実現(トレード関数を使いこなす;トレード時のエラーチェック;トレード関数のライブラリー化;エキスパートプログラムによる注文)
第4章 エキスパートプログラムでシステムトレード自由自在(売買システムの基本構成;仕掛けのパターン;手仕舞いのパターン;そのほかのシステムのパターン;ストラテジーテスターでの検証)
第5章 MQL4をさらに使いこなしたい人のために(データの型;プリプロセッサ命令;変数の種類;配列の種類;数学関数;オブジェクトの表示;ファイルの入出力;文字列に関する関数;日時に関する関数;マーケット情報;口座情報;関数のライブラリー化)
付録A MQL4関数一覧
付録B 参考図書

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2010年08月10日

「ビジネス・経済」ランキング