あらすじ
不用品回収屋の少年ツクモが大活躍☆
ホッと心温まる、童話みたいなファンタジー
とある街で暮らす少年ツクモの職業は“不用品回収屋”。猫のシラスとともに依頼人を訪ね、不用品を受け取っては食べて処分してしまうのだが…なかにはとっても「訳アリ」の品も。絵画や懐中時計、土人形や万年筆など、さまざまなモノたちが抱える事情とは…!?
【作品初出】
「COMIC LIVE!(コミックライブ!)」No.8~No.14
(2012年11月~2013年5月)
感情タグBEST3
暖かいペンタッチの素敵なお話
手書きの暖かみがあるペンタッチで描かれるファンタジー。
不要品の「もの」を食べるつくもが、様々な「もの」に隠された歴史や感情、物語に触れる、ハートフルなお話です。
ケーキに囲まれた女性の絵や、沢山の物語を綴った万年筆……読み終えた後、手元にあるもののはじっこをかじって見たくなりました(笑)
ゆっくり思い出す
どれも暖かくて優しいお話で、読み終わったあとにひとつずつゆっくり思い出したくなる作品です。癒されるけど少し切なくなる感じ。でもきっと登場人物のみんなはいろんなこと考えながら、幸せなんだろうなと、そんな風に感じました。魔法使いのお話と万年筆のお話が特にお気に入りです。
ペンタッチが相乗効果になって世界観に入り込めます。好みのタッチです。
しっとりと優しいファンタジー
絵を見るとほのぼのとした童話のような作品に見えますが、実はしっかりとしたハートフルファンタジーです。
不良品回収屋のツクモが一癖も二癖もある不良品達の思いを健気に一生懸命受け止めていきます。
そして、そんな彼を暖かく支える友人(?)のヌレバネや七色羊堂の人達。
読後感の気持ち良い良作ですが、ヌレバネの正体やツクモが不良品を食べなくてはいけない理由など語られていない秘密がありますので、是非、続編を期待して星四つとさせて頂きます。