あらすじ
殺人現場で花の絵を描いていたために警察に犯人と疑われた青年、神目帚遥(かみめぼうきはるか)。刑事から高圧的な事情聴取を受けていた彼を助けたのは、法医植物学者の杠葉柚梨(ゆずりはゆずり)だった。法医植物学とは、現場に残された花や木から事件の真相を探る学問のこと。神目帚は植物を精緻に描ける特技を活かすべく杠葉の助手となり、「花葬犯(かそうはん)」と名づけられた真犯人を追う。しかし、彼らを嘲笑うかのように、新たな犠牲者は増えていった――。「天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート」の玄武聡一郎が放つ植物学ミステリー!
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Posted by ブクログ
どのキャラもキャラ立ちしすぎているほど濃くて、そういう意味ではラノベ的でありながら、連続殺人事件を追うミステリとしては本格的でかなり練り込まれていたと思う。
トリックの読めない死体、犯人は既に亡くなっている人?
更には犯人が分かったと思ったら壮大なミスリード、真犯人は……
そんな犯人を絶好調ならぬ舌好調の柚梨さんが追い詰める。
彼女の相手を罵倒する台詞のバリエーションの豊富さ、彼女と遥くんの漫才のような掛け合いやツッコミも楽しかった。
彼女の意外な弱点も面白かった。
ただその彼女の弱点が「女性」としては致命的というか、あまり聞かない話だったので、大丈夫かなとは思った。
そういう意味でもラノベ的なキャラ造形。
作者様が名前から察するとおそらく男性だからか、その点は盲点だったのかも。