あらすじ
幼い頃、ちょっとした事件をきっかけに前世の記憶を思い出したイアン。この世界が鬼畜BLゲームの舞台であり、自分が悲惨な最期を迎える悪役令息なことに気づいたイアンは、第二王子アルフレートとの婚約を破棄するために日々、誰彼構わず塩対応をすることを決意する。学園生活が始まり、シナリオ通り欲に溺れていく攻略者たちを見て、早く婚約破棄がしたいと願う毎日。そんなある日、義務である婚約者との茶会中、いつも通り適当に美味しい茶菓子に舌鼓を打ち、さっさと立ち去ろうとしたところ、アルフレートの様子がおかしくなっていき――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています
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めちゃくちゃ評価が難しい
このお話…文体、構成などはとても私に合っていて読みやすくてスイスイいけちゃうんですが、中身が…!!悪役令息たちのお茶会まではとても面白かったんですよ。それまでは星5!!
でも…その後が…
起承転結の転の部分から急転直下。ジェットコースターとか急流滑り?てなくらい私がダメな方向に向かっていってくれ、途中読むのがとてもしんどかったです。ヒーローたちの手段がマジでむり…こういうタイプ(ネタバレ防止でボカします)苦手の頂点なんですよ。
結果。読了後後半星1だな…になりました。『終わらせ方が力業が過ぎる!』てツッコミしちゃいました。
ヒーローたちの所業は他のとこのレビューでもそこが許せないみたいに書かれてる方多かったのでどんなもんかと思ってたら、まぁヒドイ…。悪役令息たちが挙ってヒーローたちを断罪してくれた方が良かったのになぁ。100年の恋も醒めない?
なんか犯罪をうまく包めてイイハナシダナー風にしてるのがとても飲み込めないです。ただ、本当に文章力はあられる作家さんなので、別の作品は読んでみたいと思います。
匿名
自分には合わなかった物語
試し読みを読んで続きが気になり、購入してみたのですが、正直私には合いませんでした。
語彙力がなくてうまく言えないのですが、とにかく後味が悪く、読後に納得のいかない気持ちが残りました。
おそらく単純に、私の好みの問題だったのだと思います。
イアンを含めた悪役令息たちやヒロインが、とても気の毒に感じられてしまい、物語を楽しむことができませんでした。
はっきりした悪役がいれば、気持ちのやり場があったのかもしれませんが、この作品ではそうではなく、「仕方ない」と流されてしまう展開が多くて、読みながらもやもやしてしまいました。特に「仕方ない」とするための方法が無理やりに思え、犯罪的なものに近く感じられてしまったのが不快でした。
また、主人公が最初は否定的だったのに、だんだん「自分が悪いから仕方がない」と変わっていき、最終的に全てを自分のせいとして収めてしまう展開にも納得がいきませんでした。
さらに終盤では、イアンだけでなくヒロインや第二王子の視点も入りましたが、特に第二王子の視点は私にとって必要性を感じられず、余計に後味が悪くなってしまいました。イアン視点で終わっていればまだ良かったのですが…。
唯一、私が楽しめたのは悪役令息たちの「被害者の会」(お茶会)のシーンで、そこだけが癒しの場面でした。