あらすじ
自国の平和のため、隣国へと嫁がされた姫、ジュスティーヌ。彼女を娶った大公は彼女をずっと虐げてきたが『とある事件』で死去し、ジュスティーヌは自国へ戻ることに。天真爛漫だった彼女は、男性への不信感に満ちていた。国王や王太子はそんな彼女を慰めるため、護衛騎士となったラファエルにジュスティーヌを降嫁させようとする。ラファエルも彼女を憎からず思っていたが彼には彼の事情があった。――ラファエルには婚約者がいたのだ。しかし、ジュスティーヌのことを知るごとに彼の心は揺らぎ、次第に強い独占欲を剥き出しにするようになって――? これは、無垢な姫君と無自覚に巨大な執着を抱く騎士がいびつに淫らな夫婦になっていくまでの物語。 ※電子版は単行本をもとに編集しています
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匿名
TLでここまで心情描写に心動かされるのは初めてです。エチ度はありますが、普通くらいかな?
異常度高めの元夫からの虐待に耐えてのラファエルとの関係はプラトニックから信頼を積み重ねての話で素敵でした。愛妾問題に対して、姫の切り返しかっこよかったです。
匿名
面白いです。
王女の護衛騎士が、恋人ではなく王女と恋仲である、というのもテッパンになっていて、恐らく不動の安定路線は、護衛騎士と恋人のハピエンでしょうし、そういう話は無料小説サイトにゴロゴロ転がっていて食傷気味です。
今作品もWeb版からの書籍化で、連載当時、またこのパターンかと思い拝読していたのですが、全く違いました。
ヒーローくんは忠実な大型ワンコ系でもありますが、はっきり言って屑です。ただし恋人との別離は貴族ならば当然のことと納得できます。ではどこが屑かというと、自分の気持ちを見て見ぬふりするのを、王女さんと出会った年少の頃からずーーーーーっと続けたせいで、自分の本心に無自覚、周囲からは朴念仁と言われる程に人の心の機微に疎く育ちました。それがいつしか欺瞞となり、結果、恋人の心を壊すのですが…
ご都合主義はご愛嬌です。まるっと収まり大団円その後。「妻のつとめ」とか右手処理だとか、かなり毛色の変わった閨事が展開され、シリアスなお話だったのに、この爆笑モード(ご本人たちは至って大真面目)は、好みの展開で良かったです。