あらすじ
「俺もつい夢中になって悪かった」
最初はつれなかった隣人(警視)は、付き合いだしたら極甘で!?
「君が望むなら今、キス以上のこともできるけど」
食品メーカーで働く茂仁香は、引っ越して来た隣人・小井土に引ったくり犯から助けられる。彼は警察庁に勤める警視だった。お礼をしたい茂仁香に対し、小井土は不要だと素っ気ない。だが一生懸命な彼女にやがて彼の態度も軟化し――「なに? あれだけじゃ不満だった?」交際し始めた二人だが、塩対応だったはずの小井土は熱情を隠さず、極甘に豹変し!?
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Posted by ブクログ
食品メーカーで働くヒロインが、引っ越してきた隣人の男性と出会うことから始まるラブストーリーです。ある出来事をきっかけに知り合った彼は警察庁勤務のエリート警視。しかし第一印象はとにかく塩対応。お礼をしようとしてもそっけなく、なかなか距離が縮まらないところから物語が始まります。
そんな中で良かったのは、ヒロインが自分から一歩ずつ歩み寄っていくところ。営業職ということもあり、人との距離の縮め方が上手で、「もっと知りたい」「仲良くなりたい」という気持ちを素直に行動に移していく姿がとても好印象でした。恋愛小説では受け身なヒロインも多いですが、この作品のヒロインは自分から頑張るタイプなので応援したくなります。
最初は塩対応だったヒーローも、ヒロインの真っ直ぐな人柄に少しずつ惹かれていきます。恋人になるまでは不器用で分かりにくい部分もありますが、付き合い始めてからの変化がすごい。あれだけ素っ気なかった人が、恋人になった途端に甘さを隠さなくなり、ヒロインを大切に想う気持ちを惜しみなく見せてくれるギャップにときめきました。
また、ヒロインが酔った勢いとはいえ自分からキスをする場面も印象的でした。ただ守られるだけではなく、自分の気持ちに正直に行動する姿が可愛らしく、二人の関係が少しずつ変化していく過程を楽しみながら読むことができました。
大きな波乱や重たい展開というよりは、頑張り屋のヒロインと不器用なエリートヒーローが距離を縮めていく過程をじっくり楽しめる作品でした。塩対応からの溺愛ギャップが好きな方や、誠実で一途なヒーローが好きな方にはおすすめしたい一冊です。